模写に役立つ!画力アップにおすすめの画集12選

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「模写」は、既存の絵画やイラストを忠実に再現することです。
模写を行うことで、観察力や構図の把握力が身に着くだけでなく、自分の描き方の癖や改善点を確認することができます。

ただし、「模写」といっても、なぞり描きだけでは十分な効果を得られません。
お手本のイラストのバランスや細部の描き込みなどを意識し、「絵が上手い人の描き方を学ぶ」ことが大切です。

本記事では模写の基礎知識と、おすすめの画集12冊を紹介します。
自分に合った1冊を見つけて、楽しみながらスキルアップを目指してみてください。

模写を始める上での基礎知識

画像引用:まんが事業部より

「模写」は、他の作家やイラストレーターが描いた絵をお手本にして、それをそのまま描き写す方法です。
元となる作品を細部までしっかり観察し、できる限り忠実に再現することが求められます。

まずは、模写を始めるにあたって知っておきたい基本的な知識について解説します。

模写は何のためにやるのか?

模写は「絵の練習」として行う方法の一つです。自分の絵を上達させるには、絵が上手な人と「同じように描く」ことが重要です。

この時に意識するのは「正確に描く」ことではなく、見本となる作品から「何を学べるか」に焦点を当てることです。

お手本の構成や筆跡を真似していくことで、形を捉えるコツや陰影をつけるタイミングなどが自然に身についていきます。

模写に向いている人

模写に向いている人は、「学ぶ目的がはっきりしている人」です。
模写を始める目的は「キャラクターを上手く描けるようになりたい」「構図やデザインのバリエーションを増やしたい」など、人それぞれ異なります。

ゴールを決めずに模写をしても、画力を上げることは難しいです。明確な目標を設定して模写を行うことで、インプットした知識を自分の絵に反映しやすくなります。

模写で身に着く力

模写を行うことで身に着く力は「観察力」です。「観察力」は、お手本となる作品の細かい部分まで正確に捉える力です。

人間は全く知らないものを描く時に、詳細を理解していないと正確に描くことができません。
詳細を理解していないと描写にズレが生じやすく、苦手を克服することにはつながりません。

模写では形や色の使い方、筆跡などの細かい部分に注意を払って描くため、見逃しがちな部分にも気付けるようになります。

模写を行う時のポイント

模写 引用03

画像引用:はてなブログより

模写では、元の絵を細かいところまで観察し、「いかに正確に描けるか」が重要です。見本を正確に描き写すには、構図や細部に注意を払い、ズレが生じないように留意して描く必要があります。

ここでは、模写を行う時に気を付けておくポイントを3つ紹介します。

全体の構図を先に描く

模写 引用04

画像引用:アニメ私塾 Xより

まずは見本をじっくり観察して、シルエットを把握することが重要です。
いきなり細部から描くのではなく、初めに全体の大まかなバランスを取りましょう。

例えば、人間を描く場合は、頭部から足先までの体全体の形を先に描きます。大体の形や面積を把握した上で描くと、後々の微調整の手間を省けます。

グリッド線を引く

模写 引用05

画像引用:イラスト・マンガ描き方ナビより

「グリッド線」は、位置を決める目安として描く罫線のことです。
位置や角度のズレを割り出しやすくなり、始めから安定した配置で描き進めることができます。

初めのうちは比率を見誤りがちなので、あらかじめグリッド線を引くことで正確に模写ができます。

正確に見本を描き写す

模写 引用06

画像引用:イラスト・マンガ描き方ナビより

模写をする時は、「見本を正確に再現する」ことが重要です。自分の描き方の癖を抑え、見本の線や陰影、位置関係などをしっかり再現しましょう。

描いた絵と見本を横に並べて比較し、1つ1つ確認しながらズレを修正していく方法が効果的です。
大雑把に描かず、「見本を正確に描き写す」ことに集中しましょう。

模写におすすめの画集12選

模写 イメージ画像01

ここからは、模写に役立つおすすめの画集や参考書を紹介します。
イラストの基本を学べる参考書から、アニメーターの画集まで、幅広いジャンルの本を12冊ピックアップしました。

どの本も模写の参考になる豊富なイラストが掲載されているので、目的や興味に応じた1冊を選んでみてください。

イラスト制作の基本を学べる本

1. お絵描きチュートリアル

お絵描きチュートリアル

価格:1,870円(税込)
発売年:2019年
著者:パク・リノ
出版社:マール社
ページ数:192ページ

『お絵描きチュートリアル』は、「人物イラストの基本」について解説した本です。
人体の構造や衣服、ポーズ、アングルなどの描き方が示されています。

絵を描くステップごとに進んでいく構成で、キャラクター全体を描く工程が小刻みに分かれています。
模写にも使いやすい題材が多く、描き方のコツや各ステップで意識すべきポイントが丁寧に書かれています。

本書はイラスト制作の基礎知識が豊富に盛り込まれており、「描き方がわからない」「これからイラストを始める」という方にぴったりです。

著者のパク・リノ氏は、イラスト入門書の『ポージング・チュートリアル』『色塗りチュートリアル』も執筆しています。そちらと合わせて本書を読むのもおすすめです。

2. ややこしくない絵の描き方

ややこしくない絵の描き方

価格:1,760円(税込)
発売年:2020年
著者:松村上久郎
出版社:秀和システム
ページ数:303ページ

『ややこしくない絵の描き方』は、「人物を簡単に描く」ことに特化した参考書です。
「難しく考えず、まずは描いてみよう」をコンセプトに、シンプルでわかりやすい人物の描き方を解説しています。

本書では、身体のパーツを「クリームパン」や「そらまめ」などに例えて、「それっぽく」描く方法を紹介しています。
身近なものに例えることで、「どこをどのように描けばいいのか」がイメージしやすくなっています。

『これを描けばいい』というハードルが低く、初心者でも取り組みやすい内容の参考書です。
本書を読めば苦手意識がなくなり、”ややこしくない”イラストを描けること間違いなしです。

3. イラスト解体新書

イラスト解体新書

価格:2,299円(税込)
発売年:2018年
著者:ダテ ナオト
出版社:マイナビ出版
ページ数:176ページ

『イラスト解体新書』は、「イラストの完成度を上げる」テクニックを紹介した本です。
「描けるけど何かが違う」「いまいち上手く描けない」と感じている方に向けたアドバイスが書かれています。

本書は『人物編』と『構図編』の2つに分かれています。「人物編」では体のパーツの描き方を、「構図編」ではポーズや体のバランスについて解説しています。

人物の描き方だけでなく、実際の『NG例』も掲載されていて、自分の絵の問題点を素早く見つけることができます。

キャラクター描写に特化した本

4. マンガデッサン練習ドリル[基本編]

マンガデッサン練習ドリル[基本編]

価格:990円(税込)
発売年:2017年
著者:子守大好
出版社:大泉書店
ページ数:96ページ

『マンガデッサン練習ドリル[基本編]』は、「キャラクターを描く上での基本」を学べる本です。
キャラクターの動きに注目した内容で、ステップが「表情の描き方」や「感情の幅の表現」などの短い区切りで掲載されています。

本書はドリル形式の練習帳で、練習の流れは「お手本のなぞり描き」「途中から描く」「模写」という流れで進みます。直接描き込むのはもちろん、別の紙に描く反復練習も可能です。

読むだけでなく「描きながら学ぶ」ことで、キャラクターの動かし方を習得できる1冊です。

5. どんなポーズも描けるようになる! マンガキャラアタリ練習帳

どんなポーズも描けるようになる! マンガキャラアタリ練習帳

価格:1,650円(税込)
発売年:2019年
著者:西東社編集部
出版社:西東社
ページ数:224ページ

『どんなポーズも描けるようになる! マンガキャラアタリ練習帳』は、「キャラクターのポーズ」に特化した練習帳です。
キャラクターを描く上での基本となる「アタリ」の取り方(位置決め)について解説しています。

本書では、アタリの取り方を「片手を伸ばす」「階段を駆け上がる」などの具体例を挙げて説明しています。
描き方のコツに加えて、初心者がやりがちな「NG例」も書かれています。

アタリの取り方やを「NG例」を参考にすることで、位置やバランスのズレを最小限に抑えることができ、より自然なポーズを表現できます。

6. ゼロから学ぶプロの技 神技作画

ゼロから学ぶプロの技 神技作画

価格:1,650円(税込)
発売年:2016年
著者:toshi
出版社:KADOKAWA
ページ数:160ページ

『ゼロから学ぶプロの技 神技作画』は、「魅力的なキャラクターを作る方法」について書かれた本です。著者は、プロのアニメーターとして活動するtoshi氏です。

本書では、線画や陰影の付け方といった「人間の動きをどう表現するか」に焦点を当てています。
衣服のシワや恋愛・ケンカの表現方法など、「動きのあるイラスト」を描く時の実践的な知識とテクニックが紹介されています。

アニメや漫画のような「ストーリー性のある絵」を描きたい方や、「その場にいるかのようなリアルさ」を求める方におすすめです。

リアルタッチに挑戦できる画集

7. モルフォ人体デッサン 形態学による人体を描くための新テクニック

 モルフォ人体デッサン 形態学による人体を描くための新テクニック(新装コデックス版)

価格:2,640円(税込)
発売年:2019年
著者:ミシェル・ローリセラ
出版社:グラフィック社
ページ数:320ページ

『モルフォ人体デッサン 形態学による人体を描くための新テクニック』は、「リアルな人体デッサン」について書かれた本です。
モルフォロジー(形態学)の観点から、人体の構造と動きの表現方法を紹介しています。

表紙の裏には、骨格と筋肉の名称が描かれた一覧表が付いています。
骨と筋肉の配置や仕組みをしっかり把握すると、動きのある描写を正確に描けるようになります。

『モルフォ人体デッサン』シリーズには、この他にも『箱と円筒で描く』『手と足を描く』などがあります。
人体デッサンをより深く学びたい方は、ぜひチェックしてみてください。

8. スカルプターのための美術解剖学

スカルプターのための美術解剖学

価格:5,500円(税込)
発売年:2016年
著者:アルディス・ザリンス
出版社:ボーンデジタル
ページ数:224ページ

『スカルプターのための美術解剖学』は、「人体の構造」を学ぶ時に役立つ本です。
人間の体で最も重要な「筋肉」の構造や動きに焦点を当てています。

本書は胴体、首、四肢など、部位ごとで人体の描き方を説明しているのが特徴です。
写真や絵、3Dモデルなどの図が豊富で、各部位の筋肉は色分けして示されています。

普通は見えない「身体の内部がどうなっているのか」が分かりやすく解説されており、より立体感のあるイラストが描けるようになります。

9. ソッカの美術解剖学ノート

ソッカの美術解剖学ノート

価格:7,370円(税込)
発売年:2018年
著者:ソク・ジョンヒョン
出版社:オーム社
ページ数:654ページ

『ソッカの美術解剖学ノート』は、「人体の自然な動き」を描くコツが書かれた本です。
著者のソク・ジョンヒョン氏は韓国出身のイラストレーターで、専攻は「美術解剖学」です。

本書は骨や筋肉、内臓などが「なぜ今の形になったのか」を解説しているのが特徴です。
この知識を基に、よりリアルなイラストを描くための具体的な方法やコツを紹介しています。

本書を通じて人体の構造を理解し、自然な動きや表現を描ける技術が身に付きます。

アニメーター・イラストレーターの画集

10. 吉成曜画集 イラストレーション編

吉成曜画集 イラストレーション編

価格:4,400円(税込)
発売年:2015年
著者:吉成曜
出版社:アニメスタイル
ページ数:‎312ページ

吉成曜よしなりよう画集 イラストレーション編』は、アニメーター・吉成曜氏のイラストをまとめた画集です。
吉成氏の代表作は『リトルウィッチアカデミア』『新世紀エヴァンゲリオン』で、メカやアクションシーンの作画を得意としています。

本書に収められたイラストは、リアルな質感と鮮やかな色彩が特徴です。
アクションシーンの躍動感溢れる構図やポージングを通して、キャラクターの動きの表現方法を学ぶことができます。

「動きのあるイラストを描きたい」「アニメキャラの模写に興味がある」という方に手に取って欲しい1冊です。

11. 今石洋之アニメ画集

今石洋之アニメ画集

価格:4,400円(税込)
発売年:2020年
著者:今石洋之
出版社:アニメスタイル
ページ数:224ページ

今石洋之いまいしひろゆきアニメ画集』は、アニメ監督・アニメーターの今石洋之氏によるイラストが収録された画集です。
今石氏は『天元突破グレンラガン』『キルラキル』の監督を務めたことで知られています。

今石氏の作画の特徴は「躍動感」と「活き活きとしたキャラクター」です。
本書に収められたイラストは、キャラクターの動きや表情の変化に焦点を当てており、模写を通じてその技法を学ぶことができます。

1つ1つのイラストが「キャラクターが活きている」ことを伝えていて、まるでその場にいるかのような臨場感を味わえます。

12. 青十紅画集&イラストメイクアップ術

 青十紅画集&イラストメイクアップ術

価格:2,750円(税込)
発売年:2022年
著者:青十紅
出版社:玄光社
ページ数:160ページ

青十紅あおとべに画集&イラストメイクアップ術』は、女性イラストレーター・青十紅のイラストをまとめた画集です。
青十紅氏は、メイクやファッションをテーマにした女の子のイラストを得意としています。

本書には、青十紅氏がこれまで手掛けたイラストと、メイクの仕方を紹介する『イラストメイクアップ術』が収録されています。
『イラストメイクアップ術』では、すっぴんのイラストにメイクを施す工程を、順を追って説明しています。

色使いや光の表現などのテクニックを学びながら、「少し手を加えるだけで印象が変わる」ことを実感できます。

模写向け画集の選び方

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最後に、画集の選び方のポイントを3つ紹介します。
画集には人体デッサンに特化したものや、キャラクターの描き方に重点を置いた本など、多種多様なスタイルがあります。

自分の目標や学びたいジャンルに合った本を選ぶことで、効果的に練習ができ、モチベーションも維持しやすくなります。

自分の学びたい内容に合わせて選ぶ

画集を選ぶ時は、「模写する目的」を明確にすることが重要です。
アニメのキャラクターやリアルな人体、風景画など、学びたい分野は人それぞれ違います。

まずは「何を学びたいのか」「何を上達させたいのか」を考え、目的に合った画集を選びましょう。
自分の学びたい分野に特化した画集を選ぶことで、より的確に技術を習得することができます。

興味のある作品やイラストを選ぶ

模写を始める際には、自分の興味・関心のある画集を選ぶのもおすすめです。好きな作家のイラストをまとめた作品であれば、飽きずに長時間没頭することができます。

どんな画集でも「見本をコピーする」という気持ちで取り組むことが大切です。
「アニメ・漫画」「美術品」など、自分が特に興味のあるテーマを選ぶと、よりスキルの上達に繋がりやすくなります。

初心者向けの参考書を選ぶ

「これから模写を始める」「自分の絵に自信がない」という方は、初心者向けの参考書がおすすめです。
具体的には、イラスト制作の基本から解説している本や、ステップが細かく描かれている本がベストです。

いきなり難易度が高い本から始めると、途中で理解できずに挫折してしまうことがあります。
初心者向けの参考書を1~2冊こなしてから画集に進むと、スキルが段階的に向上します。

自分に合ったレベルの本を選んで、描き方の幅を広げていきましょう。


最後までご覧いただきありがとうございました。

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