建築好きなら読んでおきたい!おすすめの建築雑誌13選

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今回は「建築雑誌」の中から、おすすめの雑誌13冊をランキング形式で紹介していきます。

建築雑誌は図面やデザインなどの実践で活かせる知識や、建築作品の紹介といった「建築業界の今」を知れる情報が詰まっています。

建築学生向けの雑誌やジャンル別のおすすめを紹介していくので、建築雑誌を買う際に参考にしていただければ幸いです。

建築学生向けの建築雑誌5選

1位:新建築

新建築

創刊年:1925年
発売日:毎月1日
出版社:新建築社
掲載内容日本の建築作品の紹介、建築情報

『新建築』は、新建築社から1925年に創刊された月間の建築雑誌です。日本の建築雑誌では最も歴史が長く、「日本を代表する建築専門誌」とも呼ばれています。

掲載されているのは日本の建築作品の紹介が中心であり、新しく建てられた建物を写真と図面付きで詳しく解説しています。この他にも建物のリニューアルや環境、建築家の活動といった建築界の最新情報が盛りだくさんです。

「建築界の今」を知れる『新建築』は、建築家はもちろん、建築を学び始めたばかりの学生にもおすすめできる1冊です。

2位:新建築 住宅特集

新建築 住宅特集

創刊年:1985年
発売日:毎月19日
出版社:新建築社
掲載内容住宅建築の紹介

『新建築 住宅特集』は、新建築社から1985年に創刊された月間の建築雑誌です。元々は『新建築』で組まれていた特集でしたが、1985年に季刊誌として独立し、翌年に月刊誌として発行が開始されました。

掲載内容は『新建築』とは違い、「住宅建築」に特化した特集が多いのが特徴です。最新の住宅建築を「別荘」「キッチン」「都市の家」といった1つのテーマに絞って紹介しています。

最新の住宅建築の情報や、住宅設計に実際に使える手法など、住宅建築の「今」を知るための1冊です。

3位:建築知識

建築知識

創刊年:1959年
発売日:毎月20日
出版社:エクスナレッジ
掲載内容住宅設計、建築の基礎知識

『建築知識』は、エクスナレッジから1959年に創刊された月間の建築雑誌です。『新建築』『新建築 住宅特集』とは違い、建築の基礎知識を扱っています。

建築用語や住宅設計、建築基準法などを図やイラストで分かりやすくまとまっていて、初心者や学生にも読みやすいです。

実務に役立つ内容がたくさん詰まっているので、これ1冊で建築の知識を深めることができます。

4位:GA JAPAN(ジーエー ジャパン)

GA JAPAN

創刊年:1992年
発売日:偶数月25日
出版社:A.D.A.EDITA Tokyo
掲載内容日本の建築作品の紹介、建築家へのインタビュー

『GA JAPAN(ジーエー ジャパン)』は、A.D.A.EDITA Tokyoから1992年に創刊された隔月間の建築雑誌です。「有名建築家」に焦点を当てた雑誌であり、建築家たちの作品紹介、インタビューや対談などが掲載されています。

作品紹介やインタビューを通して、建築家が建築業界に対してどのようにアプローチしているのかが分かる内容になっています。

作品を知るというよりは、建築業界についての知識を深められる雑誌です。

5位:Casa BRUTUS(カーサ ブルータス)

Casa BRUTUS

創刊年:1998年
発売日:毎月9日
出版社:マガジンハウス
掲載内容建築情報、住宅関連、デザイン

『Casa BRUTUS(カーサ ブルータス)』は、マガジンハウスから1998年に創刊された月間の建築雑誌です。雑誌名の「Casa」はイタリア語で「家」という意味であり、住宅を中心とした建築情報やデザイン、アートやファッションなど幅広いテーマを取り扱っています。

特集は美しいグラフィックの建築や住宅の内装、新築を考えている人に向けた住宅のサンプルなど、「おしゃれな家づくり」を目的としたビジュアル重視の内容が多いです。

写真が豊富なのでページを見ているだけでも楽しく、建築に限らず幅広いジャンルの情報を収集できる1冊です。

デザインを学べる建築雑誌5選

1位:商店建築

商店建築

創刊年:1956年
発売日:毎月28日
出版社:商店建築社
掲載内容インテリアデザイン、店舗デザイン

『商店建築』は、商店建築社から1956年に創刊された月間の建築雑誌です。「商店」という名前の通りレストランや飲食店、アパレル店などのストアデザインを紹介しています。

写真を中心としたビジュアル重視の構成であり、商業施設の内装・空間デザインのコンセプトや設計までの流れといった、内装設計に役立つ情報を知ることができます。

空間デザインのトレンドや最新情報をキャッチできるので、デザインに興味がある人や、建築デザインを学んでいる学生におすすめの1冊です。

2位:I’m home.(アイムホーム)

I’m home.

創刊年:1956年
発売日:奇数月16日
出版社:商店建築社
掲載内容インテリアコーディネート、ライフスタイル

『I’m home.(アイムホーム)』は、商店建築社から1956年に創刊された隔月間の建築雑誌です。「都市のライフスタイル」をテーマにした住宅情報雑誌であり、インテリアのトータルコーディネートや住宅デザインの紹介がメインです。

快適に暮らすためのデザインや設備、温熱といった室内環境の設計ポイントなど、「心地良い住まい」にするための情報を多く取り上げています。

シンプルなデザインが好きな人や、「長く快適な暮らし」を送りたい人におすすめです。

3位:MODERN LIVING(モダンリビング)

MODERN LIVING

創刊年:1951年
発売日:偶数月14日
出版社:ハースト婦人画報社
掲載内容住宅内装、インテリアコーディネート

『MODERN LIVING(モダンリビング)』は、ハースト婦人画報社から1951年に創刊された隔月間の建築雑誌です。住宅内装や家具の選定方法などの情報を、「日本の住宅史」や「建築家の自邸」といった毎月異なるテーマで紹介しています。

住宅内装やインテリア家具の写真が豊富で説明も分かりやすく、初心者にも読みやすい内容になっています。

住宅設計のヒントになるアイデアが盛りだくさんで、見応え十分のインテリア雑誌です。

4位:CONFORT(コンフォルト)

CONFORT

創刊年:1990年
発売日:奇数月5日
出版社:建築資料研究社
掲載内容インテリアデザイン

『CONFORT(コンフォルト)』は、建築資料研究社から1990年に創刊された隔月間の建築雑誌です。内容は『商店建築』と似ていますが、『CONFORT(コンフォルト)』は木や和紙などの建材、建物のディテールや色使いといった「素材・モノ」に関する情報が多いのが特徴です。

素材・モノ情報の情報だけでなく、内装デザインや実務に役立つ基礎知識の特集なども掲載されています。

これを読んで普段はあまり目を向けない素材やモノについて考えてみると、新たな視点・観点を得られるかもしれません。

5位:ディテール

ディテール

創刊年:1964年
発売日:3、6、9、12月の17日
出版社:彰国社
掲載内容日本の現代建築、建築ディティール

『ディテール』は、彰国社から1964年に創刊された季刊の建築雑誌です。「ディテール」というタイトル通り、日本の建築作品の細部について紹介しています。

ホテルや銀行、駅やビルといった施設のジャンルやテーマごとに、建築作品の詳細図が掲載されていて、普段見ている建物のデザインの作りや設計方法などを知ることができます。

掲載されている建築作品も完成度が高いものばかりなので、実務をこなすための勉強にもなる雑誌です。

海外の建築雑誌3選

1位:a+u(エーアンドユー)

a+u

創刊年:1971年
発売日:毎月27日
出版社:新建築社
掲載内容海外の建築情報

『a+u(エーアンドユー)』は、新建築社から1971年に創刊された月間の建築雑誌です。『新建築』『新建築 住宅特集』と同じ新建築社が刊行している雑誌で、日本では唯一の「海外の建築情報を伝える月刊誌」として知られています。

日本から海外までの建築の動向や最新の情報といった、「世界の建築情報」を知ることができます。

日本とは違う海外のデザインや空間を感じられるので、海外の建築について深く知りたい人におすすめです。

2位:GA HOUSES

GA HOUSES

創刊年:1992年
発売日:不定期刊行
出版社:A.D.A.EDITA Tokyo
掲載内容世界の住宅作品の紹介

『GA HOUSES』は、A.D.A.EDITA Tokyoから1992年に創刊された不定期刊行の建築雑誌です。先ほど紹介した『GA JAPAN』と同じ出版社のA.D.A.EDITA Tokyoから刊行されています。

『GA JAPAN』が日本の建築作品を紹介しているのに対し、『GA HOUSES』では世界各地の住宅建築を紹介しています。

進行中の住宅建築の模型や図面、現地の写真などが掲載された、世界の建築の「今」を知れる内容になっています。

3位:ELLE DECOR(エル・デコ)

ELLE DECOR

創刊年:1992年
発売日:奇数月7日
出版社:ハースト婦人画報社
掲載内容インテリアデザイン

『ELLE DECOR(エル・デコ)』は、ハースト婦人画報社から1992年に創刊された隔月刊の建築雑誌です。フランスで刊行されているファッション雑誌『ELLE』の日本版となります。

「住まいのデコレーション」をテーマに、世界各国のインテリアやデザインの事例を紹介しています。

住まいを楽しく快適にするためのアイデアがたくさん掲載されているので、今以上に快適で「充実したライフスタイル」を目指している人におすすめです。

番外編:休刊となった建築雑誌

先ほどは現在も刊行されているおすすめの建築雑誌を紹介しましたが、ここではかつて刊行されていた建築雑誌を3つ紹介します。

掲載されていた内容や休刊となった背景など、それぞれの建築雑誌の特徴を1つずつ解説していきます。

1. 建築文化

建築文化

画像引用:Amazon公式サイトより

創刊年:1946年
休刊:2004年
出版社:彰国社

『建築文化』は、彰国社が1946年から2004年に刊行していた月刊の建築雑誌です。「建築文化」という名前の通り、建築と環境の関係や世界の建築モデルなど、「建築を芸術として見る」特集を中心に掲載していました。

しかし、出版不況の影響で売上が低迷したことにより、2004年12月号をもって休刊となりました。

2. 住まいの設計

住まいの設計

画像引用:Amazon公式サイトより

創刊年:1960年
休刊:2023年
出版社:扶桑社

『住まいの設計』は、扶桑社が1960年から2023年に刊行していた隔月刊の建築雑誌です。住宅設計やインテリアの装飾など、「住まいと暮らし」に役立つ事例や特集が掲載されていました。

「家を建てたい人のバイブル」として60年以上にわたり刊行されていましたが、2023年6月号をもって休刊となりました。

3. MdN(エムディーエヌ)

MdN

画像引用:Amazon公式サイトより

創刊年:1989年
休刊:2019年
出版社:エムディエヌコーポレーション

『MdN(エムディーエヌ)』は、エムディエヌコーポレーションが1989年から2019年に刊行していた隔月刊のデザイン専門雑誌です。美術や建築をテーマに、デザインの手法や作品紹介などの実践で活かせる知識を中心に紹介していました。

この他にもTVアニメ「おそ松さん」「ポプテピピック」やアイドル「乃木坂46」などを題材にした、デザイン専門誌に留まらない特集が人気を集めていましたが、2019年4月号をもって休刊となりました。

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