【建築書】初心者が読むべきおすすめの建築本15選
建築に興味を持っている人にとって、手軽に情報や知識を得られる建築本は欠かせない存在です。しかし、「建築」に関する本はたくさん出版されているため、「どれを選べばいいの?」と迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
今回は数ある建築本の中から、おすすめの本15冊を紹介していきます。建築の基礎知識を得られる本や建築学生に向けた本をカテゴリーごとに分けて紹介していくので、自分の興味・関心に合った本を見つけてみてください。
建築の基礎知識を身につけるための本
建築を学ぶうえで、基礎知識をしっかりと身につけることは大切です。建築の基本的な概念や構造など、学びの土台となる知識を身につけられる本を選ぶことで、より深い理解へとつながります。
まずはじめに、建築を学ぶうえで押さえておくべき基礎知識を習得できる本を紹介していきます。
1位:建築思想図鑑
価格:2,750円(税込)
発売年:2023年
著者:松田 達、横手 義洋、林 要次、川勝 真一
出版社:学芸出版社
ページ数:256ページ
『建築思想図鑑』(学芸出版社|2023年)は、「いま知っておくべき建築思想63個」を解説している建築入門書です。古代から現代まで幅広い時代に焦点を当てているため、建築の歴史と発展を感じられる内容となっています。
建築学の思想や理論を豊富な図やイラストとともに解説しているので、初心者にも読みやすい作りになっています。建築学の基本的な考え方を学べる本としておすすめです。
2位:図解でよく分かる建築構造入門
価格:2,420円(税込)
発売年:2021年
著者:江尻 憲泰
出版社:エクスナレッジ
ページ数:368ページ
『図解でよく分かる建築構造入門』(エクスナレッジ|2021年)は、建築構造の基本について解説している建築入門書です。力の流れや構造の計算方法を図やイラストを駆使して説明しているため、視覚的に分かりやすい内容となっているのが特徴です。
構造技術の進化や事例も紹介されているので、建築構造の基礎知識をより一層深めることができます。
3位:ゼロからはじめる建築の「構造」入門
価格:2,420円(税込)
発売年:2013年
著者:原口 秀昭
出版社:彰国社
ページ数:321ページ
『ゼロからはじめる建築の「構造」入門』(彰国社|2013年)は、建築構造の基礎を学べる建築入門書です。「ゼロから」というタイトル通り、構造設計・計算といった建築構造の専門的な部分を、要点を抑えた分かりやすいイラストでまとめています。
実務で役立つ知識が基礎から応用まで詰まっているため、初心者はもちろん建築士を目指す人にとっても有用な内容となっています。
4位:建築デザインの解剖図鑑
価格:1,760円(税込)
発売年:2013年
著者:スタジオワーク
出版社:エクスナレッジ
ページ数:176ページ
『建築デザインの解剖図鑑』(エクスナレッジ|2013年)は、江戸時代~昭和時代までの建築デザインについてまとめた本です。タイトルは「建築」ですが、建物・橋・道・看板・鉄道など、普段何気なく見ている町並みや建物のデザインについて解説しています。
建築デザインの進化から具体的な事例まで幅広く解説しているので、理論だけでなく実践的な視点からも知識を得ることができます。これを読んでから街を歩くと、街の見方が変わり、散策がより楽しくなるかもしれません。
5位:眠れなくなるほど面白い 図解 建築の話
価格:935円(税込)
発売年:2020年
著者:スタジオワーク
出版社:日本文芸社
ページ数:128ページ
『眠れなくなるほど面白い 図解 建築の話』(日本文芸社|2020年)は、「日本の建築」をテーマにした本です。寺や神社、城といった日本の建築物の見方や歴史を、裏話や雑学を交えながら解説しています。
建築の裏話や面白い事例を通じて、建築を楽しみながら学べるようになっています。「眠れなくなるほど面白い」というタイトル通り、読み始めたら止まらなくなる1冊です。
建築士・建築家の仕事を知るための本
建築士や建築家の仕事を深く理解するためには、専門的な知識が必要となります。リアルな業務体験を知るためには、実務に役立つノウハウやルール、設計プロセスといった幅広い知識を得られる本を選ぶことが重要です。
ここでは、建築士や建築家のリアルな仕事内容・働き方について学べるおすすめの本を紹介します。
1位:新米建築士の教科書
価格:1,980円(税込)
発売年:2017年
著者:飯塚 豊
出版社:秀和システム
ページ数:271ページ
『新米建築士の教科書』(秀和システム|2017年)は、「建築士として食っていくための知識」について書かれた本です。業務のこなし方や事例探しなど、実際の仕事に直結する情報が詳しく説明されています。
これから建築の世界に飛び込む人々に向けた内容が盛りだくさんなので、建築士の仕事を知りたい人・建築士としてのキャリアをスタートさせたい人におすすめの一冊です。
2位:史上最強図解 よくわかる建築基準法
価格:1,650円(税込)
発売年:2009年
著者:大脇 賢次
出版社:ナツメ社
ページ数:336ページ
『史上最強図解 よくわかる建築基準法』(ナツメ社|2009年)は、建物を設計するうえで重要となる「建築基準法」についてまとめた本です。難しい内容の建築基準法を図やイラストで分かりやすく説明しているため、初心者でも読みやすい内容となっています。
建築を学ぶうえでの基本となる専門知識が得られるため、建築士としてのキャリアを積む際の助けにもなる本です。
3位:建築家という生き方
価格:800円(税込)
発売年:2001年
編集:日経アーキテクチュア
出版社:日経BP
ページ数:406ページ
『建築家という生き方』(日経BP|2001年)は、日経アーキテクチュアに掲載された27人の建築家へのインタビューをまとめた本です。黒川紀章、磯崎新、丹下健三といった日本を代表する建築家たちが、自身の経験や考え方、建築家という職業の魅力について語っています。
実際に建築家として働く人達へのインタビューを通して、仕事へのアプローチや人生観といった建築業界のリアルを知れる一冊となっています。
4位:建築家の基点 「1本の線」から「映画」まで、13人に聞く建築のはじまり
価格:2,750円(税込)
発売年:2022年
著者:坂牛 卓
出版社:彰国社
ページ数:304ページ
『建築家の基点 「1本の線」から「映画」まで、13人に聞く建築のはじまり』(彰国社|2022年)は、13人の建築家へのインタビューをまとめた本です。それぞれの建築家の作品のテーマやアプローチについて語ったインタビューが、著者である建築家・坂牛卓氏との対話形式で書かれています。
建築家の考え方や作品に対する姿勢について知れるので、読めば「建築家」という仕事への理解を深められること間違いなしです。
5位:日本の建築家解剖図鑑
価格:1,980円(税込)
発売年:2020年
著者:二村 悟
出版社:エクスナレッジ
ページ数:160ページ
『日本の建築家解剖図鑑』(エクスナレッジ|2020年)は、明治~昭和の日本の建築家63人を紹介した本です。日本の建築文化の流れを、建築家たちのプロフィールや作品、エピソードといった多様な視点で紹介しています。
それぞれの建築家の特徴やアプローチを知ることで、建築の幅広い知識を得る機会にもなります。図やイラストも豊富なので、初心者でも読みやすいのが嬉しいです。
建築学科の学生におすすめの本
ここでは、建築学科の学生に読んで欲しいおすすめの本を紹介していきます。建築学科の学生は、実践・専門的な知識を深めるだけでなく、建築家としての思想や視点を養うことが求められます。
今回は建築家の考え方や仕事に対する姿勢について書かれた本をいくつか紹介していくので、気になった本があればぜひ手に取ってみてください。
1位:建築家になりたい君へ
価格:1,540円(税込)
発売年:2021年
著者:隈 研吾
出版社:河出書房新社
ページ数:228ページ
『建築家になりたい君へ』(河出書房新社|2021年)は、著者である隈研吾氏の自伝的小説です。「建築家に興味を持つ10代」をターゲットに、建築の魅力や実際の仕事について、著者のエピソードを交えながら分かりやすく紹介しています。
「建築家とは何か」を深く知れる小説になっているので、建築学生はもちろん、建築家としてのキャリアを考えている人にもおすすめです。
2位:建築士になる前もなってからも必ず役立つ! 建築士1年生が読む本
価格:1,980円(税込)
発売年:2023年
著者:来馬 輝順
出版社:ナツメ社
ページ数:279ページ
『建築士になる前もなってからも必ず役立つ! 建築士1年生が読む本』(ナツメ社|2023年)は、建築士の設計・工事の業務内容について書かれた本です。建築業界の基本知識や建築士に必要なスキルを、実際の業務の流れに沿って解説しています。
具体的な事例や体験談を通じて、タイトル通り「建築士になる前・なってからも役立つ」知識を得ることができます。
3位:ようこそ建築学科へ!建築的・学生生活のススメ
価格:1,980円(税込)
発売年:2014年
著者:松田 達、南 泰裕、北川 啓介、倉方 俊輔
出版社:学芸出版社
ページ数:216ページ
『ようこそ建築学科へ!建築的・学生生活のススメ』(学芸出版社|2014年)は、建築学科での生活や学びのスタイルについて書かれた本です。学科紹介や授業内容などの幅広いトピックを取り上げ、建築学生のリアルな実態を伝えています。
「どのような学生生活を送るか」というアドバイスが中心なので、建築学科に入学したばかりの学生にはぜひ読んで欲しい1冊です。
4位:会社を辞めて建築家になった
価格:1,500円(税込)
発売年:2023年
著者:坂牛 卓
出版社:フリックスタジオ
ページ数:208ページ
『会社を辞めて建築家になった』(フリックスタジオ|2023年)は、著者である建築家・坂牛卓氏の体験談について書かれた本です。著者の本音や体験談が具体的に書かれているのが特徴であり、建築家のリアルな姿を知れる内容になっています。
さらに、仕事と学びの両立に関するアドバイスや、建築家として必要なスキルについても書かれています。建築学生にとって、建築家としてのキャリアを積み重ねる際の道しるべとなるような1冊です。
5位:教養としての建築入門ー見方、作り方、活かし方
価格:924円(税込)
発売年:2023年
著者:坂牛 卓
出版社:中央公論新社
ページ数:256ページ
『教養としての建築入門ー見方、作り方、活かし方』(中央公論新社|2023年)は、日本と西洋の建築史を読み解く建築入門書です。建築物のスタイルや流派を、「見る・作る・活かす」という3つの分かりやすい視点から見ることにより、建築が社会とどのように関わってきたのかを理解することができます。
写真や図も豊富に掲載されているので、視覚的にも楽しむことができ、旅をしているような感覚で読める内容になっています。
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