雑誌の切り抜き方|100均ショップで道具を揃える!
(写真は「C-C-B雑誌切り抜き大量セット」/古書店三月兎之杜の買取より)
雑誌をファイルする理由
ネットで何でも情報が入手出来る現在、雑誌を切り抜いて収納する必要性は減少したと思います。
しかし、雑誌は原則再版されませんから、その記事でしか得ることのない情報があります。
何より当時の雰囲気や自分の思い出がギュッと詰まっています。それは決してネットでは得ることができません。
ぜひ、思い出と一緒にお気に入りの雑誌を保存しましょう!
100円均一ショップで道具を揃える
では、いよいよ100円均一ショップで道具を揃えましょう。
ちょうど弊店の近くにダイソー羽生店さんがありますので買ってきました。
こちらが必要な道具です。
・カッター
・ステンレスバー付定規(30cm)
・ホチキス
・カッターマット(B4)・・・これだけ330円でした。
以上をダイソーさんで揃え、カッターマット以外は1つ110円ですので、合計660円(税込)のお買い物です。
※アイロンは手持ちの分を使いました。
※他にアイロンを当てる為の(汚れても良い)布やタオルが必要です。
ちなみに、定規は片側がステンレスバー付タイプのため、カッターで定規を傷つけることは無く便利です。
それではいよいよ切り抜きに挑戦です。
でも、その前に・・・。
雑誌を解体する前に!
雑誌の形態や紙質、使用する道具の仕様により、今回ご紹介の事例とは異なるケースも多いと思います。記事を参考に、是非ご自身でコツを掴んでみましょう。
そして、ぶっつけ本番はやめて「目的の雑誌と同じ雑誌」で必ず試しましょう!
雑誌の上手な切り抜き方法
無線綴じ(針金の無いタイプ)の雑誌
糊で留めている方法になります。
用意したのは『電撃ホビーマガジン』(2014年4月号)。
322ページ、あえて分厚い雑誌で挑戦です!
まずは雑誌をひっくり返して、背表紙側からアイロンを当てます。
タオルに糊がこびりつくので、必ず捨ててもよい布やタオルなどを間に入れて当てましょう。
様子を見ながら「アイロン当て⇒剥がし」を根気よく行います。
焦って急ぐと水の泡です!
やっと本体から表紙が剥がれました。今度は本体も同じことを繰り返します。
このようにタオルに糊が縦状にベッタリついてしまいますね。これは諦めましょう・・・。
あとは根気よく何度も繰り返します・・・。剥がし辛い部分はカッター等を使用するのも手です。
『電撃ホビーマガジン』は厚手の雑誌で時間がかかりました。
他の方法・・・電子レンジに入れるはNG
大きな雑誌でしたがギリギリ入りました。
試しに700Wで1分30秒でチンしてみると・・・・、糊は剥がれず、ページがヨレヨレなってしまいました(写真)
電子レンジのワット数、熱する時間、紙の質によっては大丈夫かもしれませんが、今回は残念ですがパスですね。
他の方法・・・ドライヤーで温めるもNG
温め始めましたが、いっこうに剥がれる気配もなく、早々にストップです。
長い時間で温めればOKかもしれませんが・・・、効率の面から今回は中止しました。
中綴じ(針金綴じ/ホチキス綴じ)の雑誌
ホチキスを使って
用意したのは『BUBUKA』(2015年12月号)。
乃木坂46(当時)の西野七瀬さん表紙。完全に店長の趣味です(苦笑)。
背表紙部分に太い針で留まっております。
雑誌の端を持って持ち上げ、隙間が出来た真ん中を探して・・・。
ここですね、見つけました。
ホチキスの先端を差し込んで・・・
針を直角に起こします。
再びひっくり返し、今度は背表紙側からホチキスで針を抜けば外れます。
切り取った雑誌を、カッターマットの縦線に沿って置き、上から定規とカッターを使用して丁寧に切り取ります。
無事に切り取り出来ました。
裁断機やペーパーカッターは?
カッターより簡単ではありますが、ありがちな失敗としては、ページがグシャっとなってしまうケースです。
試される方は不要なページで試し切りをしてから本番に臨みましょう。
専用のリムーバーを使う方法も
写真は「サンスター文具 ホチキス リムーバー はりトルPRO 」です。
何度も切り抜きを行う場合は、このような専用道具を使う方法もご検討下さい。(Amazon.co.jp様より引用)
切り抜きのファイリング方法
クリアファイルはNG
ファイリングによる整理方法は、お好みの方法で問題ありません。
差し替え式のバインダータイプが後で並び替えも出来るので便利かなと思います。
注意点としましては、切り抜いた状態で、紙と紙を重ねたまま長い間保管することも、紙と紙がくっつくことがあります(ブロッキングといいます)。
出来るだけ早めに整理してファイリング致しましょう。
捨てるときはいつ?
正解は・・・
・「3年間見なかったら捨てる」、
・「最初から保管期間を決める」
・「目的をハッキリさせて不要だと思ったら捨てる」
・「ネットで情報を見ることが出来るから捨てる」・・・など、いろいろな考え方があります。
しかし実は正解はありません。なぜなら、切り抜きを捨てるという行為自体、何らかの後悔が必ず残ってしまいます。ですから、後悔をゼロにする方法は無いと思うのです。
もし他人の基準で処分を考えたら、その後悔は非常に大きくなります。
たとえ後悔する時がきても、自分で決めたこと!と納得すれば、その度合いも少なくなるでしょう。
では、後悔を少なくするには?
思い出が無くなる事は確かに寂しいことです。
そこで、逆に整理した事で得たメリットを思い浮かべてみてはいかがでしょうか。
・「収納スペースが広くなった」
・「本棚が綺麗になった」などなど
そうすれば後悔ばかりではなく「良いことも沢山あったはず!」と思えるかもしれません。
雑誌の切り抜きは売れる?
さて、どうしても捨てられない時、古本屋さんが思い浮かぶと思います。
残念ながら、全ての雑誌、あらゆる切り抜きが売れるとは限りません。
年代、ジャンル、分量によって、まちまちです。
さらに古本屋さんによって得意不得意があります。
たとえば、古書店三月兎之杜では、アイドルや芸能人関係の大量の切り抜きが得意です。もちろん限られたアイドルや芸能人となってしまうのですが、ここで買取させて頂いた切り抜きの一部をご紹介致します!
・1960年~1990年代のアイドル雑誌切り抜き大量
・ザ・タイガースほか 沢田研二・萩原健一など当時もの雑誌切り抜き
まとめ
いかがでしたでしょうか。
雑誌を切り抜いた後の整理、そしてファイリングは確かに面倒な作業です。
しかし苦労した分、愛着が湧くものです。
皆様もご自身にあった方法でいろいろ試してみて下さいね!
(了)
ちなみに・・・、雑誌の買取なら古書店三月兎之杜へ!