国訳大蔵経

第一書房出版『国訳大蔵経』全31巻揃をお売りいただきました。
こちらは大正~昭和にかけて国民文庫刊行会によって刊行された『国訳大蔵経』の復刻版となっております。

『大蔵経』とは、古来仏教の主な宗派の経典を総集した、聖書やコーランでいう「聖典」に近いものです。
「近いもの」というのは、「聖典」が教会や教団公認の書物であるのに対し、早いうちに様々な宗派に別れ、異なるそれぞれの教えを口伝された為、「仏教」という大きな枠での「公認」が無いためです。
日本も、同じ仏教でも、それぞれで教えやお経に違いがあると考えると分かりやすいでしょうか。

古来仏教の主宗派のみとはいえ、それらの情報量は膨大。
大蔵経は一生かかっても読みきれないと言われています。

その大蔵経の中から最も基本的な経論と律蔵を選び抜き、開題・国訳・註記・漢訳原文を掲載したものが『国訳大蔵経』です。
31巻の内訳は、釈迦の教えをまとめた「経部」14巻、教義を解説した「論部」15巻、規則・道徳をまとめた「戒律研究」2巻の全31巻となります。

仏教のありがたい教えは、仏道に生きる人々意外にも人気があるようで、『国訳大蔵経』は希少本となっています。


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投稿者:usagi

日蓮聖人真蹟集成

 日蓮聖人真蹟集成

(写真クリックで拡大します)
 ・昭和51年5月15日発行(第一回配本第一巻奥付より)
・外箱に汚れ、シミ、角スレ等傷み有。
・6巻函 背表紙部分にやぶれ有。
・小口等にシミ汚れが若干有。
・頁内は書き込み等なくきれいな状態です。
(2015年10月5日ご売約となりました) 

日本の古本屋でも販売中です。当店内販売サイトより、書名を検索の上、カートにお入れ下さい。
■Yahooオークション併売につき、品切れの際はご容赦下さい。
■直接のお申し込みはお問い合わせフォームよりお願い致します。なお直接お申し込みの場合の代金お支払は、銀行振込(クレジット不可)となりますことをご了承下さい。クレジット払いをご希望の場合は、 日本の古本屋経由でご購入下さい。
※本サイトをご覧頂いた方のみの特典として、送料無料とさせて頂きますので、お申し込み時にその旨を必ずご記入お願い致します。 
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新潮社『吉行淳之介全集』をお売りいただきました。
『驟雨』『暗室』『夕暮まで』など、私小説的な純文学と同時に、対談やエッセイの名手としても知られた吉行淳之介。
その軽妙洒脱で飾らない語り口は、妹の女優・吉行和子さんも共通していますね。
『吉行淳之介全集』は、文学作品からエッセイまで、淳之介の魅力が詰まった全15巻で構成されています。

さて、吉行淳之介といえば、数々の浮名を流した作家としても有名ですが、女性に熱心というより、モテる方だったそうです。
ただ、フランス文学者 奥本 大三郎氏は、むしろ淳之介は「女性嫌悪思想の持ち主」で、だからこそ「どうしても女性に無関心でいられない」と考察しています。
この考察は矛盾ではないかと感じますが、淳之介の著作を読むと、女性に対する考え方や、自身が抱く興味に対する戸惑いなどが読み取れて、彼の心の内をほんの少しだけ理解できる気がします。

その、引いては寄せる、一所に留まらない波のような感情が、女性には魅力的に映ったのかもしれません。
そんな吉行淳之介の、艶っぽくもどこかうつろいを感じる作品に触れてみてはいかがでしょうか?
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投稿者:usagi


筑摩書房発行の『日本囲碁大系 全18巻』をお売りいただきました。
持ち主様はとても大切になさっていたようで、第二版1977年発行という古い書物にも関わらず、輸送箱付、パラフィン紙も綺麗な状態でした。

その他にも呉清源の本など多数お売り頂きました。

この『日本囲碁大系』は、初版版が1975年~77年に刊行された、古碁の集大成ともいえる全集です。
本因坊道策、秀策など、囲碁の古典棋士たちの打碁が、図と解説付きで編纂されており、囲碁をたしなむ方や、ファンの方なら必携必読のシリーズとなっております。
その人気も高く、1992年に再刊されるほどです。 人気の理由は、かつての名棋士の打碁が分かるだけでなく、解説者選びの絶妙さにもあります。
道策を呉清源、知得を島村俊廣、丈和を藤沢秀行、秀栄を高川格など、棋風に類似点がある現代棋士が解説をしているため、分かりやすく興味深いものになっております。
古碁以外の現代囲碁についてもご興味のある方は、講談社の『現代囲碁大系』をどうぞ。
全47巻+別巻1巻の構成で、明治・大正から昭和まで、現代囲碁の代表的な棋士の打碁が掲載されています。
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囲碁・将棋の古本でご整理予定がございましたら、
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投稿者:usagi

天に金装が施された、見た目も豪華な『三島由紀夫全集』をお売りいただきました。
こちらは昭和48年に新潮社から限定1000部のみ発行されたものです。

三島由紀夫といえば、三島事件での演説の姿が有名なため、ガタイが良く筋肉質なイメージがありますが、
幼少期は体が弱く、詩や読書を愛した線の細い少年だったそうです。

大人になっても虚弱体質は変わらず青白く痩せており、『潮騒』の執筆のために取材滞在した神島で、
島民に病気療養のために来たと勘違いされたほど。

この『潮騒』は三島由紀夫の『金閣寺』に続く代表作のひとつですが、古代ギリシアの『ダフニスとクロエ』をプロットに作られた、
透明感あふれる恋愛小説です。

『潮騒』は、歌島(現在の神島)を舞台に、若く純朴な漁夫と海女が、障害や困難を乗り越え、恋を成就させるまでを描いた純愛物語。
一方の『ダフニスとクロエ』は、エーゲ海に浮かぶ牧歌的な島を舞台に少年と少女に芽生えた恋とその成就が、様々な困難の逸話を絡めて書かれています。
そっくりですよね。
実は、三島由紀夫自身が「『ダフニスとクロエ』を底本とした小説の執筆を考へ、(中略)ほとんど原作どほりのプロットを作つた」と宣言しているので、当たり前と言えば当たり前なのです。
とはいえ、『潮騒』は国内だけでなく、海外でもベストセラーになるほどで、世界中で翻訳され、評価されています。

先に書いたとおり、三島由紀夫を演説時のイメージで捉えてしまうと意外ですが、彼の長編作品には、思想的なものは少なく、その多くは恋愛小説です。
ボディビル等で肉体改造を行い、健康的な体となったものの、繊細かつ純粋な三島由紀夫の筆は、かつての少年時代を彷彿とさせます。

文学者としての三島由紀夫の作品を読むと、彼のまた違った側面に出会えるかもしれませんね。

三島由紀夫全集は、限定版以外にも、近年に同じく新潮社から出版された「決定版 三島由紀夫全集」はもちろん、黒い函に入った旧版の全集も買取させて頂いております。
ご依頼はフリーダイヤル:0120-996-504(10-20時/年中無休)または古書店三月兎之杜のWEBサイトより、お気軽にご相談下さいませ。

投稿者:usagi

 

能・謡曲関係の古本は当店もご依頼の多い分野になります。
今回は、仕舞編6巻と舞囃子編5巻で構成された、『VHS/宝生流 名演集 完結編 宝生の華』等をお売り頂きました。

ちなみに「仕舞」は能の一部を面・装束をつけず、紋服・袴のまま素で舞うこと。
「舞囃子」は能のある曲の中の舞所だけを、シテ(主役)一人が、仕舞と同様に紋服・袴のままで、ただ地謡と囃子を従えて舞うこと。
いわば能のダイジェスト版です。
今年5月、惜しくも亡くなられた重要無形文化財 近藤 乾之助氏の貴重な舞も見ることが出来ます。

ご存知のとおり、様々な流派がある能の世界ですが、宝生流は、観世流に次ぐ第二の規模を誇る流派になります。
流祖は観阿弥の子で世阿弥の弟といわれる、蓮阿弥。宝生太夫として、興福寺薪能、若宮祭礼能などに参勤したそうです。
歴史の教科書でも必出の山名持豊が後援者だったそうで、山名氏の屋敷での演能記録もあります。

今では、格式ばったものと捉えられてしまいがちですが、能の起源は千何百年前のモノマネや寸劇、曲芸など、散楽といわれる大衆芸能です。
その後、隆盛と衰退を繰り返し、変化もあったものの、現代まで脈々と受け継がれています。
内容も、実は思ったよりも分かりやすく、見栄えも華やかな演目が多いため、日本はもちろん、世界での評価も高く、ユネスコの世界無形遺産に指定されています。

ご紹介したVHSにはありませんが、有名な「道明寺」など、素早い装束替えやダイナミックな舞台装置など、見ごたえのある大曲もあるので、日本人としてぜひ生で見てみたいものですね。
ご興味のある方はぜひ、足をお運びになる前にVHSやDVDでご覧になってみてはいかがでしょうか。
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古書店三月兎之杜では能・謡曲に 関する古本やビデオ・CD・DVD・レコード等を買取させて頂いております。
フリーダイヤル:0120-996-504(10-20時/年中無休)または古書店三月兎之杜のサイトより、是非お気軽にご相談下さい。お待ちしております。 

投稿者:usagi

2015年8月1日の抜粋目録リストです。
状態や価格につきましては、お手数ですが、「総合お問い合わせフォーム」よりご連絡下さい。
(2015年8月21日更新) 

DVD 横山式筋二点療法 治療の流れシリーズ 全24巻揃
ターベルコース・イン・マジック 全8巻揃 テンヨー
東洋陶磁 全12巻揃 講談社
新釈漢文大系 62冊 明治書院
復刻 奇術研究 第1・2期 7冊揃
限定1000部『三島由紀夫全集』全36冊揃
水兵社 池田満寿夫全詩集 限定百部
月刊 全生 昭和48年~平成21年 240冊/野口晴哉 
鳥類原色大図説 黒田長禮/長礼 全3巻揃 昭和8年
新編 国歌大観 全10巻計20冊揃 角川書店
三遊亭円朝全集 別巻含む全8巻 角川書店
小林秀雄全作品 全32巻揃 新潮社
幸福の科学 世界伝道型御本尊 箱付 非売品
VHS/宝生流 名演集 完結編 宝生の華 全11巻揃
唯信鈔 唯信鈔文意 常磐井鸞猷 限定800部
世界の名著 66巻+続15巻 全81巻揃 中央公論社
増補改訂版 上林暁全集 全19巻揃 筑摩書房
土門拳写真集 筑豊のこどもたち 正続2冊 初版
日本囲碁大系 全18巻揃 輸送箱付 筑摩書房
藤秀翠選集 全8巻揃 法蔵館
神仙の寵児 全8巻揃 笹目恒雄 図書刊行会
VHS/宝生流 名演集 舞囃子編仕舞編 7本セット
原色愛蔵版日本の書 全12巻揃 中央公論社

投稿者:usagi

前回の「手品の本・レクチャーブックを宅配買い取り」の記事につづき、手品の古本買取のご紹介です。
今回は山梨県のお客様より、「ターベルコース・イン・マジック」の全8巻揃や各種レクチャーノートなど数多くお売り頂きました。
どうも有難うございました。 


お馴染み「ターベルコース・イン・マジック(日本語版)」。
古本として人気の高い書籍です。 


写真は「季刊 不思議1~15号 合本3冊」。1982年の創刊号~1985年の15号までのものを3巻にまとめたものです。
こちらは、マジック関係の本では有名なマジックマガジン社から出版されており、スポンジボールやロープなど、おなじみのものが詳しい手順とともに掲載されています。

 この『季刊 不思議』だけでなく、力書房から1956年~1979年にかけて発行されたプロ向けの奇術雑誌『奇術研究』(今回合本版をお売り頂きました)などの編集に深く関わっている
高木重朗氏は、実はマジシャンとしてはアマチュアだったそうです。とはいえ、高木氏がいなければ日本のマジック界は成熟しなかったであろう人、大功労者なのです。 

1950年代初頭、高木氏は国立国会図書館に勤務するかたわら、海外のマジックを精力的に紹介し、国内で講習をしていました。
マジッククラブの顧問や講師を努め、当時、世界的に見ても、その博学ぶりは他を圧倒していたそうです。
マジシャンとしてはもとより、奇術研究家としての知識も素晴らしい方だったのでしょう。
その事実は、数十年に渡り、高木氏の教える奇術が日本マジック界のスタンダードとなっていたことからも伺えます。 

アマチュアとはいえ、人に教授するのですから、レパートリーも広く、クロースアップマジックからステージまで、何でもこなしていたそうです。
講習でも、自らが興味を持ち、マスターしたマジックや技法を惜しげもなく伝える方だったとか。
高木氏のような方がいたからこそ、質の良い奇術雑誌が発行され、今でも愛されているのですね。

 高木重朗氏 著作の書籍は、いまだにどれも人気の高いものばかりです。
プロ・アマチュア・趣味人問わず、マジックにご興味のある方は必携ですね。
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お待ちしております。

投稿者:usagi


(限定1000部 愛蔵版 北杜夫全集 全15巻揃)

岐阜県の方より限定版をお譲り頂きました。有難うございました。
北杜夫といえば本名は斎藤宗吉、父は有名な歌人・斎藤茂吉ですが、彼の母親もなかなかの人だったようです。
彼の母・斎藤輝子は、いわゆる「お嬢様」でありながら、活発で快活。歳を重ねてもその性格は変わらず、夫・茂吉の死後、旺盛なバイタリティーと行動力で世界各地を旅行し、79歳で南極に行くほどだったとか。

そんな父母の影響があってか、杜夫も親から言われた医学の道以外に文学、昆虫学など多彩な趣味を持ち合わせていたとのこと。その為かどうかは分かりませんが、彼の著作も、芥川賞を受賞した「夜と霧の隅で」といった純文学はもちろん、「どくとるマンボウ」でおなじみのエッセイから、児童文学(さびしいシリーズなど)、ファンタジー、SF(これがなかなか秀悦です!)まで、幅広いジャンルを執筆しています。
どの作品も、元来の日本文学には無かった、どこかユーモアのある作品で、当時から人気だったようですね。

ちなみに「北杜夫」というペンネームは親の七光りを嫌ってつけたもので、ドイツの作家トーマス・マンに傾倒していた為、作品「トニオ・クレーゲル」からもじったそうです。有名人の親と、しかも同じ土俵でやっていく難しさは今も昔も変わらないようですね。

ちなみに、小職は子供の頃、NHKで放送された舞台劇「船乗りクプクプの冒険」で名前を知ったのが始まりです。そして文庫を買って、読み返しては何度涙を流して笑ったでしょうか。その後、新潮文庫の彼の作品をひたすら読み漁り、「文芸首都」という文芸同人を知ったのも、「躁うつ病」という言葉を知ったのも、そして奥野健男や埴谷雄高を知ったのも彼の作品です。後に吉本隆明ファンとなった自分としては、思わぬところで埴谷雄高と繋がって、嬉しく思ったものです。
子供時代だけでなく、「どくとるマンボウ青春記」や、辻邦生との対談「若き日と文学と」(中公文庫)などの書物は、青春時代になっても、北杜夫は愛読しておりました。

ご興味のある方はぜひ、新潮社の『北杜夫全集』をどうぞ。彼の執筆した様々なジャンルから、バランスよく楽しめる作品を収録しています。中でも「楡家の人々」は自身の家族をモデルにしていることで有名です。誰がどの人物をモデルにしたのか分かりやすいので、作家ではなく父としての斎藤茂吉が伺えるかもしれませんね。
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今回の買取書籍は『川上澄生作 蔵書票作品集』のご紹介です。

川上澄生は、職を転々とし、本格的に木版画の製作を始めたのは20代半ばからという、遅咲きの芸術家です。
専門的に芸術を学んだり、誰かに師事するわけでもありませんでしたが、その腕は確かだったようです。
代表作の“初夏の風”は、油彩画家を目指していた棟方志功が版画に転身するきっかけとなった作品として知られています。

さて、話を戻しまして、『川上澄生作 蔵書票作品集』は1950年発行の非売品、限定30部のうちの1冊という非常に貴重な逸品です。
1965年にも限定50部でこのような蔵書票の作品集を発行していますが、こちらはそれより前の作品となります。
奥付には、
“限定30部を造り16部を会員え頒布
5部を寄贈、残9部を希望者え頒つ”
と書いてあります通り、ずいぶん少ない冊数と思われますが、一枚一枚本物の蔵書票が貼付されているので、手製に近い製本なのでしょうか。

木版画にサッと色づけされ、印刷では味わうことのできない、木版画独特の素朴さと暖かみが直に伝わってくる本となっています。

ちなみに蔵書票とは、本の見返し部分に貼る、今で言うネームシールです。
これは○○の本だよ!ということです。
ですので、作品にはもちろん、個人の名前が入っています。
本の存在が、現在よりも人々にとって重要な位置にあったことが伺えます。

現在でも、蔵書票は大型文具店などで取り扱っています。
あなたのお気に入りの1冊にもぜひ!

古本・古書の買取は古書店三月兎之杜へ是非ご依頼下さい。
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お気軽にご連絡下さい。お待ちしております。 

投稿者:usagi

弊店では、漫画本の中でも貸本時代からの懐かしいご本につきましては、積極的に買取させて頂いております。
今回は、長野県のお客様より、サンコミックスをはじめ、古い漫画本を大量に宅配でお売り頂きました。
有難うございました。

折角ですので、その中で一冊、『墓場の鬼太郎』(講談社コミックス/昭和42年発行初版)をご紹介致しましょう。
こちら、おなじみの水木しげる・作『ゲゲゲの鬼太郎』の前身の作品です。
フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で2008年に放送されましたので、ご記憶の方も多いのではないでしょうか。
ちなみにオープニングのテーマ曲は電気グルーヴ、エンディングは中川翔子でしたね。

1930年半ばに人気を博した紙芝居、『ハカバキタロー(墓場奇太郎)』を題材にして、当時の紙芝居作家だった水木しげるが、オリジナルの4作の紙芝居を仕立てました。
これが鬼太郎シリーズの原点となります。

今や子どもから大人まで、ほとんどが知っている『鬼太郎』シリーズですが、すぐに人気のキャラクターとして定着したわけではありません。
水木しげるは、鬼太郎というキャラクターとともに、貸本漫画や様々な出版社を渡り歩き、その間に鬼太郎もシニカルな正確から正義感あふれるキャラクターに変更し、それでもなかなか日の目を見ず・・・。
鬼太郎が誰もが知る、有名キャラクターになったのは、『悪魔くん』の成功を受けて、週刊少年マガジンで『墓場の鬼太郎』が正式連載となった1967年でした。

実に30年間、翻弄された鬼太郎でしたが、人気となった後もベトコンの味方となって米軍と戦ったり、作者に代わって当時を風刺をしたりと子どものヒーローになるまでに、キャラクターがブレてます。

その後、幼児雑誌やアニメに伴い、子どもから大人まで愛されるキャラクターに昇格したのです。

よく「作者の手を離れて主人公のキャラクターが一人歩きする」と言われますが、作者や編集者の手で翻弄されてきた主人公は鬼太郎くらいではないでしょうか?

「毛虫と遊びミイラと語る謎の少年、鬼太郎の魅力のすべてを結集!独特のタッチでユーモアをたたえた幻想の世界を描写し、話題をよぶ水木しげるの傑作怪奇劇画集!」
カバーに書かれているこの文章を読むと、後年、特にアニメで展開された鬼太郎とはずいぶん違った捉え方という事が分かります。
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古書店三月兎之杜では、「貸本漫画」や懐かしい「漫画」と「雑誌」を買取しております。
買取フォームより是非ご相談下さい。お見積だけでも大歓迎です! 

投稿者:usagi

全生

(実績多数。野口晴哉/整体、手技療法、民間療法、東洋医学の古本を高価買取させて頂きます。)

野口晴哉先生の著作をはじめ、東洋医学、整体関係のご本を宅配便にて多数お譲り頂きました。
有難うございました。(追記:本記事をご覧頂きました療法家の方より、野口晴哉関係の著作を多数お売り頂きました。詳しくは「足湯のお話と、整体・野口晴哉の古本買取のこと」も是非ご覧下さい。)

小職も野口先生の著作を読んでは、愉気法や活元運動を 独学で実践しておりました。もともと触手療法に興味があったものですから、西式健康法の合掌四十分行あるいは海外にも広まった霊気療法などを学んでいく際に、野口先生の愉気法に出会ったわけです。「背骨で呼吸」も疲れたときに行っています。何時ぞやは、背骨呼吸をしたときに、関節がボキボキボキとなって、気持ちよかったですね。

一番感銘を受けた本といえば「風邪の効用」でしょう。
簡単に言えば、風邪は体を緩めるための大事な作用という、”目から鱗”、病気に対する心構えが革命的に変化したと言っても過言ではありまえん。

今回の会誌、せっかくなのでじっくり読ませて頂きました(様々なご本に出会えるという、古本屋の仕事は有難いものですね)

ところで、ちょうど昨日は、増永静人先生のお弟子さんから経絡指圧を受けておりまして、かなり疲労があったのでしょう、施術後15分くらい布団の中で寝たまま余韻に浸っておりました。
そして帰宅後に一仕事終えたとたん、いつの間にか寝てしまい、起きたのが夜の21時。結局5時間くらいお昼寝をしてしまいました。

実は施術後のお昼寝、これは実はかなり大事なことなのです。
読ませて頂いた雑誌「全生」(昭和62年5月1日発行号)にも、次の様に書いてあります。

全生
「(前略)経過したあとの休養はもっと大切です。急性病治療の急処はここです。これがうまく運べば病気発刺とした体の新鮮さをとりもどすものです。それは病気というものが体の緊急的排泄作用であるからであります。蛇が脱皮することに似たはたらきなのです」(翠ヶ丘妙/昭和28年3月/野口晴哉)

病気=体の緊急的排泄作用というこの理論こそ、病気に対する考えを一変させる、革新的な理論だと思います。
 野口晴哉先生の著作は、現在文庫にもなっておりますので、是非いろいろな人に読んで欲しいものですね。
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古書店三月兎之杜では野口晴哉先生の全集や著作をはじめ、整体・手技療法、東洋医学、漢方、カイロプラクティックなどの古本古書や資料を高価買取しております。

お気軽に、古書店三月兎之杜東洋医学買取ページまでご相談ください。

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投稿者:usagi

数学

新潟県のご退官された先生より、物理学(および数学)の古本をまとめて200冊以上宅配便買い取りでお売り頂きました。
先日の弊店のブログ(数学の古本を買取) をご覧になり、ご依頼を頂きました。どうも有難うございました。

お客様が仰るには「物理学や数学を扱うネット系古本屋もあるようだが、裏表紙にISBNコード(バーコード)がついている古本のみ買い取り対象のお店がほとんどで、古い本やシリーズものを一括で評価する店がなかなか見つからなかった」とのことでした。
 自然科学系、理数系の古本は、テーマの細かさ、さらには旧版・新版の判断も難しく、通常の古書店では判断が難しい分野となります。
その中で弊店のブログをご覧頂き、ご信頼を頂いた様です。
 

貴重なランダウ=リフシッツの理論物理学教程もございます。こちらも一括でお譲り頂きました。
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ご自宅に『こういうのあったかも...』と思いましたら、
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北海道のお客様より、川端康成全集』全35巻(新潮社)をお売り頂きました。
有難うございました。

川端康成といえば、いわずと知れた日本発のノーベル文学賞受賞者。
『雪国』の冒頭分、「国境(くにざかい)の長いトンネルを抜けると雪国であった」は、文学に興味の無い方でも耳にした事がある名文ですよね。

さらにその先-
「夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。(中略)もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、
鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた」
ともすれば寒々しい情景を、短い文章で美しく、かつその場にいるようなリアリティを損なわずに再現しています。

文章からも伺えるように、康成は美的感覚に優れていたようで、古代の埴輪から、江戸美術まで、様々な美術品を収集していたそうです。
また、彼の審美眼によって才能を見出された人も多く、水玉の絵でおなじみの草間彌生もその一人だとか。
古い考えに囚われず柔軟な審美眼を持っていたようですね。

中でも、柔らかで透明感のある画風で有名な、日本画家の東山魁夷とは深い交流があったそうです。
康成が東山の画集に序文を寄せ、東山は川端作品の挿絵や装丁を手掛けています。
冒頭の「川端康成全集」の題字を書いたのも、東山魁夷です。
川端作品は、彼の高い芸術性が表われているからこそ、一幅の絵画のように美しく、長く愛されているのでしょう。
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岡田茂吉全集

(2015年6月13日追記:ご成約となりました。有難うございました。)

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・著辻編 補巻3巻含む 全15冊
・講話編 全12冊
・詩歌編 全6冊+索引
・別巻(2冊入)
・総索引
以上、35巻37冊完全揃。
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・付録の「岡田茂吉研究」は全34冊の内、著辻編の第1巻のみ欠。
・世界救世教・人権擁護推進委員会の「人権尊重の視点から」冊子は全28巻揃。
・協賛会だより合本冊子 1冊
・編集後記 1冊
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岡田茂吉全集
■<状態>
・函にヤケやシミがあり、色あせている巻あり。
・本の方は特に目立った汚れ等なく、良好な状態です。
・ページの欠損や書き込みはありません。
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※お支払いは原則前払制です。
※クレジット払いも対応可能です。
※大学・自治体の公費購入はご対応可能ですのでご相談下さい。
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価格のお問い合わせは「総合お問い合わせフォーム」よりお願い致します。 

三重県の研究家様より、岡田茂吉全集をはじめ、世界救世教関連の書籍や資料を宅配買い取りでお譲り頂きました。
どうも有難うございました。

地上天国

(昭和27年第39号からの『地上天国』。こちらは以前に買取させて頂きました)

小職は以前「手当て療法」に興味があり、 野口晴哉の「愉気」や臼井甕男等による「霊気」、江口俊博の「手のひら療治」などの書籍を集めておりました。

五戒
写真はいわゆる五戒。牛田従三郎(臼井霊気療法学会・二代目会長)による。

世界救世教といえば「大光明(真神)」です。
この点と霊気の共通点も、レイキを習った方ならピンとくるでしょう。
手当て療法も海外ではロイヤル・タッチなど、古くから見られる所作の様です。
このような戦前の霊術について、今のところの最良のテキストは『霊術家の饗宴』(井村宏次著)になるのでしょうか。
アカデミズムの世界では終えないであろう民間療法、民衆宗教の世界を追った名著ですが、著者は惜しくも近著『霊術家の黄金時代』を出版する前に他界されてしまいました。


このように正当から外れた歴史の裏面をなぞることも、また重要です。
また何か本を入手いたしましたら、また皆様にご紹介致します。
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投稿者:usagi