岩崎書店 「SF世界の名作(エスエフ世界の名作)」 1966~1967年
(探求書登録中の方へご売約済みとなりました。有難うございました)
昭和のSF児童書の名作といっても良い岩崎書店のSF世界の名作(エスエフ世界の名作)が入荷しました。
第16巻「宇宙人デカ」と第18巻「合成人間」が抜けているのが残念ですが、それでも全26巻の内、24巻が揃って入るのは奇跡的で、
このシリーズが出回る時に多い図書館落ちのリサイクル本ではないのも魅力的です。
こちらの本は1966年~1967年頃の発行のようですが、もう1つのシリーズである、1976年頃に出た「SFこども図書館(エスエフSFこども図書館)」は、タイトルも同じものが多くコレクターの方々は、いつか、両方のシリーズをコンプリートする事が夢なのではないでしょうか。
先に出た「SF世界の名作」シリーズの方は、箱付きで、印刷された紙の表紙カバーではなくビニールカバーだったようですが、後から出た「SFこども図書館」シリーズの方は、普通に紙の印刷されたカラーのカバーでした。
また、この本を欲しがる方 は、SFの衝撃的な内容もそうですが、訳文に、福島正実さんがいたり、昭和の児童書の独特な函絵・表紙絵に、真鍋博さん、長新太さん、和田誠さん、柳原良平さん、三輪しげるさん、井上洋介さんのような独特の素晴らしい絵を描く人の作品が採用されているのも最大の魅力だと思います。
これらの絵を見ているだけで楽しくなってきて飾りたくなってしまいます。
こちらの世界でも、長新太さんのファンは根強く、作品内容も良いですが「ついらくした月」の長新太さんのイラストが欲しくて探している人も多そうです。
衝撃的な内容といえば、今回、入荷した中の第25巻「合成脳のはんらん」は、本編の始まる前の「まえがき」の時点で主人公が死んでしまうという衝撃的な始まり方で、本編は、どうやって始まるのだろう?と不安になったものです。
内容も、SF独特のドキドキ・ワクワクするような話し、不思議な話し・未来の話しなど子供の心を豊かにする話しばかりでした。
現在と比べて、ハイテクなゲームやインターネットのように遊びや情報が、決して充実していた訳ではなかった昭和の当時は、このような衝撃的な作品や絵を図書館などで見る事も楽しみの1つだった気がします。
当店も、コレクターの方々と同様で、今度は、「SFこども図書館」シリーズの入荷があるのを待つばかりです。
参考までに「SF世界の名作」と「SFこども図書館」のシリーズのタイトルの比較を載せておきます。
【SF世界の名作 ⇔ SFこども図書館】
・宇宙少年ケムロ⇔宇宙少年ケムロ
・27世紀の発明王⇔27世紀の発明王
・深海の宇宙怪物⇔深海の宇宙怪物
・超能力部隊⇔超人部隊
・地底探検⇔地底探検
・くるったロボット⇔くるったロボット
・月世界探検⇔月世界探検
・火星のジョン・カーター⇔火星の王女
・黒い宇宙船⇔黒い宇宙船
・逃げたロボット⇔逃げたロボット
・太陽系ようさい⇔異星人ノーチラス
・星を追うもの⇔宇宙家族
・恐竜の世界⇔恐竜の世界
・時間かんし員⇔次元パトロール
・宇宙船スカイラーク号⇔宇宙の超高速船
・宇宙人デカ⇔星からきた探偵
・時間ちょう特急⇔時間けいさつ官
・合成人間⇔合成人間ビルケ
・宇宙パイロット⇔宇宙パイロット
・恐竜一億年⇔恐竜一億年
・ついらくした月⇔ついらくした月
・海底パトロール⇔海底パトロール
・エスパー島物語⇔超人の島
・光る雪の恐怖⇔光る雪の恐怖
・合成脳のはんらん⇔合成怪物
・戦うフューチャーメン⇔キャプテン・フューチャー
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投稿者:usagi