『プリニウスの博物誌』(全3巻揃/雄山閣出版)を、弊店着払い宅配買い取りにてお譲り頂きました。
『プリニウスの博物誌』(←第22回日本翻訳出版文化賞受賞)とは、ガイウス・プリニウス・セクンドゥス(紀元23年頃~紀元79年8月24日 古代ローマの博物学者で政治家でもあり軍人でもある)が、ローマ帝国の属州総督を歴任する傍ら、自然界を網羅する百科全書を著した物です。[通称「大プリニウス」と言われていて、ヨーロッパではとても有名人。なぜかというと、紀元79年8月24日のヴェスヴィオ(ウェスウィウス)火山の大噴火を観察するために山の麓まで船で行き、災害の現場で亡くなった人として歴史の教科書に登場しているからです。ちなみに、火山噴火の一形式、プリニー式噴火はプリニウスにちなんで名付けられています]
アロマセラピー(アロマテラピー)の歴史の中でも必ず出てくる『プリニウスの博物誌』。哲学、歴史学、数学、物理、医学、天文学、人体生理学、動物学、植物学、薬草などと多様な分野にわたっています。主要な部分は、世界の動物・植物やさまざまな事物について述べた博物学が中心となっており、プリニウスは自分で実際に目で見て調べられるものについては自分で調べたのですが、それができないものについては、ギリシアやローマの 500人以上の人の著作2000冊以上を参照して引用しています。
プリニウスは、不思議で怪奇な空想上の産物を実在するものとして記載もしています。例えばですが、スフィンクスは毛が褐色で胸に一対の乳房がある獣。ドラゴンはインドに棲んでいて、ドラゴンは象と戦う際に、体を象に巻きつけ、動けないようにする。トリトンは半人半魚の姿をした海神。フェニックスはアラビアに生息し、大きさは鷲ぐらいで、頸まわりは金色、尾は青く、薔薇色の毛が点々と混ざり、体は紫色。ペガサスはエチオピアに生息する翼の生えた角を持つ馬。ユニコーンはインドに生息し、馬の体、鹿の頭、象の肢、猪の尻尾を持ち、額の中央に黒く、長い一本の角が生えている獰猛な獣。などです。
また、当時の香料として使われていたのは、薔薇や乳香、没薬でして、プリニウスは、「香料の最大のメリットは、それを身に着けている女性が通ると、匂いが漂ってきて、何か別の仕事に没頭している人でも、ついそちらのほうに注意を向けてしまうという点だろう。」「香料のもたらす楽しみはもっとも洗練された、もっとも上品な人生の楽しみの一つとみなされるようになり、死者を埋葬するときにさえ、香料が用いられるようになった。」と記載をしています。こちらに関しましては、現在も昔も変わらないですね。
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投稿者:usagi