|『下着ファッション』1987~1993(No.21~No.42)光彩書房 トップ画像

ランジェリーに焦点を当てた光彩書房のアダルト雑誌『下着ファッション』を、1987年から1993年までの連続22冊をまとめてお譲りいただきました。ありがとうございます。

基本的に年4回の季刊ペースでの発行。記事内でモデルが着用したランジェリーがプレゼントになるという点が特徴でした。光彩書房には1981年創刊の月刊誌『魅惑のランジェリー』という下着専門誌があり、その流れを汲んでグラビアに注力したポジションといえるでしょうか。直接的なヌード(もちろんそういう写真も存在しますが)よりも下着が主役です。

光彩書房という出版社は下着に対して並々ならぬこだわりがあるのか『魅惑のランジェリー』『下着ファッション』のほかにも、『セクシーランジェリー』『ランジェリーコレクション』そして『漫画スキャンティ』などの下着専門誌もしくは下着を誌名にした漫画雑誌を刊行しています。

ちなみに『魅惑のランジェリー』創刊号の記事内容は「気軽に入れる下着ショップ紹介」「少女のナイトウェア」「感性をくすぐる特殊下着」「腰布時代からファンデーション 下着の歴史」「エレガントに誘う下着ライフ」と、一見女性向けにも見える見出しが並びます。

雑誌としての『下着ファッション』のポジションも『魅惑のランジェリー●月増刊』であったり『COMICアットーテキ増刊』『漫画クリスティ●月増刊』と時期によって異なっています。

1981年といえば国内家庭のビデオデッキ普及率が10%を越え、アダルトビデオが普及してきた時期でもありますね。モデルの多くはAV女優やストリップ嬢です。映像や舞台では下着は重要な小道具なのですが、すぐに取り去られがちですよね。それををじっくりと見せることで、雑誌としての独自の価値観を切り拓いたのかもしれません。ポルノメディアがペーパーブックからビデオに変化していったまさに過渡期に、光彩書房は下着を主役に据えることで生き延びたようです。そのまま90年代前半のエロ本バブルの中、下着専門誌という点でアドバンテージを稼ぎました。


古書店三月兎之杜では、各種エロ本・アダルト雑誌の買取をお待ちしております。80年代=昭和を彩った雑誌や、ジャンル別に立ち上がった90年代前半の各専門誌はもちろん、近年の雑誌まで、時代を映す役割としてのエロ本に注目しております。

雑誌類は大量になると重さも相当になりますので、量が多い場合は出張買取も承っております。また、今回のように揃いだけでなく、欠号などがあっても大丈夫です。まずはご連絡ください!

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投稿者:taguchi

なんちゃって自己啓発セミナー
(※画像は公式サイトより)

「ビジネスサポート あうん」代表である経営コンサルタント、岡本吏郎が主催する各種セミナーの教材を買取いたします! 『会社にお金が残らない本当の理由』、「なぜ、スタバで、iPodを聴いて、ドーナツを食べると、『考える力』がつくのか?」(「稼ぐ思考法』)、『成功法則』の取扱説明書(『成功はどこからやってくるのか?』)など、ユニークな切り口での著書も多く発行。従来の成功法則では成功できない理由に着目し、ほかの成功哲学が捨てた要素にこそ着目するなど、柔軟な発想で成功への足掛かりを提唱します。

なんちゃって経済学 パッケージ
なんちゃって易経セミナーパッケージ

同社の「なんちゃって」シリーズはほかにも「なんちゃって経済学」「なんちゃって!易経セミナー」「なんちゃって投資セミナー」などをラインナップしていました(「経済学」「易経」「投資」については販売終了)。もともと最初の「なんちゃって経済学」を発表するきっかけは、その当時経済学に関するナンセンスなノウハウが流行している状況に憤りを感じ、流行に流されずきちんとした知識を身に着けることを目的としていました。既存のものに対するカウンターこそが「なんちゃって」の本質なんですね。

こうした枠にはまらない発想や言葉選びが、同社のセミナーが人を惹きつける理由の一つであることは間違いなさそうですね。もちろん内容はおちゃらけたものではなく、本質的な部分に向き合い、新しい成功哲学を構築するのが目的です。

古書店三月兎之杜では、現在も販売されている「なんちゃって自己啓発セミナーDVD」をはじめ、「ビジネスサポート あうん」の各種セミナー教材の買取をお待ちしております。無事修了された方や中途で断念された方、DVDやテキスト教材をぜひ弊社にて買取させてください。また、同様の各種自己啓発教材についてもぜひご相談ください、まずはご連絡お待ちしております!

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投稿者:taguchi

雑誌YO!

読者参加による企画をメインとしたアダルト雑誌『Yo! ィヨウ!』をお譲りいただきました、ありがとうございます!
2000年の創刊時点のコンセプトは、素人男性向けのナンパ指南・イケメン指南書としてスタートしました。創刊号のメインキャッチは「革命的ナンパ雑誌発進!」。当初はナンパからの撮影へのHOW TOがテーマでしたが、やがて読者参加での撮りおろし企画がメインとなっていきます。

ちょっと時間を巻き戻して1990年代のエロ本事情を振り返ります。まず90年代初頭のヘアヌード解禁(別に「今日から解禁です!」と定められたわけではなく、なし崩し的に行われたのですが)によって一気に全体の売り上げが上昇。また、性的嗜好の多様化に伴い、90年代前半はジャンルごとの専門誌が次々と創刊していきます。

しかしWindows95の発売をきっかけに、家庭用パソコンとインターネットが普及。それによってより過激なエロ画像が多くの場合無料で閲覧できる時代が到来しました。90年代後半になると一気に売り上げが落ちていきます。

さらに肖像権の主張や児童ポルノ禁止法、有害図書規制なども追い打ちとなりました。結果、90年代末から00年代初頭にかけて多くのエロ雑誌がリニューアルという名の方向転換を行ったり、新機軸で生き残りを謀ります。『すっぴん』や『ウレッコ』は素人専門誌にリニューアル。それ以外の雑誌でも、グラビア的写真よりも素人投稿や素人モデルの比率を高める傾向がありました。おそらく素人投稿雑誌の売り上げが堅調だったのだと思われます。

そうした中で創刊されたのが『Yo!』でした。先述の通り当初はナンパのHOW TOものでしたが、撮影もの中心へと移行します。これは同誌に限らず投稿モノにリニューアルした雑誌がみな狙っていたことだと思いますが、読者投稿をメインとすることで製作費が少なくて済むんですね。『Yo!』の場合はさらにそれを押し進め、読者が参加しての撮りおろし写真を前面に出していくようになります。

もともと素人投稿ものの雑誌では人気の高い投稿写真のモデルをピックアップして、スタジオや男性スタッフによる新規の撮りおろしによる撮影も人気企画でした。『Yo!』の斬新なところはそこにとどまらず、素人の女性モデルをエントリーしたカタログを掲載。読者が男優として気に入った女の子との撮影に参加できるというシステムを作り上げた点といえるでしょう。

さらに撮影のシチュエーションもすさまじく、日本最南端の無人駅や富士山をバックになど。あるいは読者59人と女性3人の・・・など過激なものでした。『Yo!』は2009年に休刊となりますが、暴走機関車のような勢いで00年代のエロ本業界を駆け抜けた雑誌だといえると思います。それが誉め言葉なのか悪口なのかわかりませんが。

エロ本はその国の文化を映す鏡でもあり、振り返って俯瞰してみると、リアルタイムでは気づかなかったものが見えてきたりします。00年代については機会がありましたらデジカメの普及や熟女ものの台頭などについても触れてみたいですね。


古書店三月兎之杜では、エロ本・アダルト雑誌を喜んで買取いたします! 量が多い場合は出張買取も承りますし、持ち込みも大歓迎です! 宅配買取の送料は無料です。
ご家族様のご遺品で女性の方からのご依頼も多くお受けしております。まずはお気軽にご連絡ください!!

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投稿者:taguchi

ディアゴスティーニ|隔週刊『ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション 高音質版』 トップ画像
※画像は公式サイトより

今回の買取強化アイテムは『ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション 高音質版』!
デアゴスティーニが2023年1月より隔週でリリースしている、ジャズの名盤を紹介していくパートワーク(分冊百科)シリーズです。全90号予定で現在(記事執筆時2024年4月)第34号まで刊行されています。

「ブルーノート」は1939年にニューヨークに設立された、ジャズ専門のレコード会社であり、ジャズの名門と呼ばれるレーベルです。1979年に一度倒産の憂き目にあいつつも、1985年に復活。2012年にEMI参加からユニバーサルミュージックグループ傘下となり、現在も活動を続けています。

ディアゴスティーニ|隔週刊『ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション 高音質版』 創刊号表紙

ブルーノート・ベスト・ジャズコレクションでは毎号1人のジャズアーティストにスポットを当て、その音楽人生や、ブルーノートとの関わり、そしてブルーノートの歴史などを毎号解説。オリジナルセレクションによる楽曲5~7曲を、付属の高音質CD「SHM-CD」に収録してリリースします。

HM-CD アイコン

「SHM-CD」は通常のCDとは異なる液晶パネル用ポリカーボネート樹脂を使用することで、原盤のクオリティを限りなく忠実に再現することを可能とした高音質のCDとなります。再生にあたっては専用の機器は必要とせず、既存のプレーヤーで再生可能です。

CDについては完全デジタルデータでありながら、プレス工場によっても音質が異なるなど、突き詰めるとわずかな音質の差が存在するといわれています。85年におよぶ歴史ともなれば、すでに故人となったジャズメンも多くなります。彼らが遺した演奏に限りなく近い音質とすべく、製造工程におけるロスを極限まで減らす素材を使用するというこだわりのあらわれですね。

ディアゴスティーニ|隔週刊『ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション 高音質版』創刊号 内容1

イギリスやアメリカでは「ブルー」は悲しみを現わす色となります。アフリカ系アメリカ人が歌う歌やメロディに悲しみを感じた人々はその音楽を「ブルース」と表現しました。ブルースにはそれまでの西洋音楽とは異なる独特の音階が存在し、それらは「ブルー・ノート・コード」と呼ばれるようになります。

ブルーノートコードはジャズ・ソウル・ロックなど、その後に生まれたポピュラーミュージックに多大な影響を与えていきました。例えばジョン・コルトレーンの『ブルー・トレイン』は、もちろん寝台列車のことでも物理的に青い列車でもなく、悲しみや哀愁を帯びた列車というニュアンスになります。

ディアゴスティーニ|隔週刊『ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション 高音質版』 第5号表紙

そのジョン・コルトレーンの演奏も本シリーズでフォロー。彼の最初のリーダー・アルバム『コルトレーン』はプレスティッジ・レコードから1957年にリリースされ、その後もアトランティック・レコード、インパルス!・レコードと渡り歩いていますが、『コルトレーン』の直後にブルーノートから1枚だけリリースしています。それが彼の初期の代表作ともなった表題曲を含むアルバム『ブルー・トレイン』でした。

今回のベスト・ジャズコレクションでも第5号に5曲中3曲が『ブルー・トレイン』収録曲となっています。なお、同号の収録曲は全5曲、残り2曲は彼がサイドマンとして参加した『スピーク・ロウ』と『今宵の君は』となります。

ディアゴスティーニ|隔週刊『ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション 高音質版』 第6号表紙

さらにその『スピーク・ロウ』は、ソニー・クラークのアルバム『ソニー・クリブ』の収録曲。ソニー・クラークは本シリーズの第6号で紹介されています。

ディアゴスティーニ|隔週刊『ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション 高音質版』 第21号表紙

また、コルトレーンは1955年から1957年まで”モダン・ジャズの帝王”マイルス・デイビスのバンドに参加しており、そのマイルスは創刊号および第21号でとりあげられています。

ジャズの世界ではこうしてバンドのサイドマンが後に注目されてリーダーになったり、リーダーとなった後も別のアーティストのサイドマンとして参加するケースも多々あります。本シリーズを続けて購入してブルーノートの歴史やジャズメンの人生に触れていくことで、そうした横の関係も見えてくるのかもしれません。

ディアゴスティーニ|隔週刊『ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション 高音質版』 創刊号内容2
ディアゴスティーニ|隔週刊『ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション 高音質版』 創刊号内容3

古書店三月兎之杜では、ブルーノート・ベスト・ジャズコレクションほか、デアゴスティーニが展開するジャズやクラシック音楽、懐かし音楽などのCDコレクションの買取をお待ちしております。大量でスペースをとりがちな分冊百科シリーズのコレクション、大量の場合は出張買取も承ります。全巻揃いは高額査定、もちろん欠号ありでも買取承りますので、まずはご連絡ください!

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『川面凡児全集』全10巻揃トップ画像

明治から大正期にかけての神道家・川面凡児の全集をお譲りいただきました、ありがとうございます。長らく日本の風土や地域習慣と結びつき、原典による教義や解釈による流派などが発生しにくい神道を研究し理論化、体系化した人物となります。

川面の提唱した「祖神の垂示」では、人間は神の子であり究極的には神そのものと位置づけています。人間の本体が神の分霊であると捉え、本を読んだり講演を聴くといった知性のみではなく、自ら祝詞、禊などの行を実践することで人間として進歩すると説きました。

こうした思想から稜威会を創立し、神道を広めます。中でも川面が体系化した禊の行法は各地で支持され、滝行や海浜での禊行事が流行しました。その禊行の第1回は明治42年1月18日(偶然ですが記事執筆時がこの日でした)、片瀬海岸で行われたと記録されています。

川面の死後となりますが禊行は後の太平洋戦争の時期に、皇紀などの神道思想や修身教育の普及とあわせ神道関係者に支持され全国的に普及します。現在でも寒中の禊神事や寒中水泳などの形で残っていますね。政治家が口にする「みそぎ」もこの思想の名残といえます。

『川面凡児全集』全10巻揃 書籍

川面はその経歴の中で当初は政治家を目指し私塾経営や雑誌創刊、宗教学に転じて後も雑誌や新聞の主筆などを手掛け、自身が記した著作も多く残されています。今回の全集には『日本古典真義』(第1巻、第2巻)『天照大神宮』(第3巻)『大日本神典』(第4巻)といった作品が収録されています。

上記3作ほか、多くの作品タイトルからやはりお堅い印象がありますが、第10巻収録作品などは『人間未発天狗界』『寒中禊と外人の質問』『達磨』『たからぶね』と、ちょっと読んでみたいかもというタイトルが並びます。たしかに明治大正期の外国人が寒中禊を見たらどういうリアクションをとるのか、単純に気になりますよね。

古書店三月兎之杜では、神道・古神道の専門書の買取をお待ちしております。大量買取には出張買取をご利用ください!

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週刊プレイボーイ 2020年 全52号45冊揃 トップ画像

お譲りいただきました雑誌『週刊プレイボーイ』のご紹介をさせていただきます。

前回の1981年度発行のプレイボーイから、いっきに40年近く時が過ぎて2020年発行分となります。全号揃いでお譲りいただきました。買取の際にはこうした1年分揃いですと査定額もプラスさせていただきます。

もちろん飛び飛びでも大丈夫ですし、揃い・飛び飛びとも古い年代の号ほど大歓迎です。また、近年の週刊プレイボーイはDVDが付属する号も多いのですが、開封済でもDVDが残っている方が査定アップとなります。

さて、前回もお話しました通り、都条例の規制などを受けてヌードグラビアはイレギュラー的にしか掲載していない状態です。ただし有名AV女優の引退時などのメモリアルヌードなどは例外的に掲載しています。

今回ご紹介できるグラビアも水着姿などが主になります。ですのでこの週刊プレイボーイはヌードグラビアを控え、政治やスポーツ、芸能など幅広い話題・流行を扱う集英社のオピニオン誌的な位置づけとなっていました。

週刊プレイボーイ 2020年 全52号45冊揃  背表紙

同時にこの年は世界中がコロナ禍に突入した年でもあります。グラビアヒロインたちによって彩られた表紙ですが、バックに書かれた掲載記事の見出しにはコロナの影響がいくつか確認できます。2020年全号ということで、WHOがまだ「人間同士では感染しない」などと言っていた頃から急速な拡大と様々な著名人の急逝を経て、外出を控え人同士の接触を避け、ワクチンの登場を待ちわびていたあの頃を振り返ることができるかもしれません。

リアルタイムでの情報の拡散はネット媒体のほうが有利ですが、後から時系列順に物事を振り返る場合は、紙媒体の方が有利なんですよね。ネット情報は更新したり削除されたりしますから。この週刊プレイボーイ全揃いを含め、この年の週刊誌は後世に残すべき資料となるかもしれません。

週刊プレイボーイ 2020年 新條由芽

と、同時にそんな時代の雰囲気を吹き飛ばすグラビアページにも注目すべきかもしれませんね。この年2月から放送開始した『魔進戦隊リュウソウジャー』ヒロインの一人、速見瀬奈役の新條由芽は、No.31&32号のDVDになっています。

週刊プレイボーイ 2020年  川津明日香

同じく特撮ヒロインといえば、この年9月放送開始の『仮面ライダーセイバー』のヒロイン・須藤芽依役の川津明日香は、3&4号のグラビアに登場。15号では表紙を飾り、年末の51号では特別付録の取り下ろしDVDにも登場しています。

週刊プレイボーイ 2020年  寺本莉緒

また、19&20のDVDに登場した寺本莉緒は、翌2021年放送の『ガールガンレディ』に出演しました。

週刊プレイボーイ 2020年 馬場ふみか   馬場ふみえ

そのほか2014年放送開始の『仮面ライダードライブ』でメディック役を演じた馬場ふみかは、2015年に週刊プレイボーイでデビュー、2020年以前に何度かDVDに登場しています。

個人的趣味で特撮ヒロインばかりをピックアップするかたちになってしまいました。もちろんどの号でも大歓迎ですし、人気アイドルのグラビア号は査定価格をアップさせていただきます。揃いでも飛び飛びでも、まずはご連絡ください!

古書店三月兎之杜では、青年向け週刊誌の買取をお待ちしております! 
特に昭和時代の『週刊プレイボーイ』『平凡パンチ』などは大歓迎です!不揃いの号でも量があれば高価査定となります。また、大量にある場合は出張買取なども対応させていただきます、まずはご相談ください!!

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『週刊プレイボーイ』1981年(昭和56年)発行13冊 トップ画像

1966年創刊、2026年には60周年を迎える集英社発行の男性向け週刊誌『週刊プレイボーイ』の、1981年発行13冊をお譲りいただきました、ありがとうございます!

創刊当時は平凡出版の『平凡パンチ』に対抗するかたちで誕生しました。平凡パンチは今年ちょうど創刊から60年だったんですね。そのライバルは昭和のうちに姿を消しましたが、『週刊プレイボーイ』は現在も刊行されています。

『週刊プレイボーイ』1981年(昭和56年)発行13冊 表紙1

『平凡パンチ』が青年誌というジャンルを切り拓いたパイオニアであるならば、『週刊プレイボーイ』はそのジャンルを確立させた存在ともいえるでしょう。アメリカで発行されている成人向け雑誌と同名ではありますが、直接の関連性はありません。あくまで同じ言葉を使用しているだけで、国内ではカタカナ表記、電子版などでは『週プレ』と表現することで権利問題をうまく迂回しています。

そのため同じ集英社から1975年から2008年にかけて発行されていた『月刊プレイボーイ』とも関係性はありません。あくまで「週刊プレイボーイ」は日本独自の青年向け週刊誌なんですね。

『週刊プレイボーイ』1981年(昭和56年)発行13冊 表紙2

その週刊プレイボーイ、発行当初は国内外女性のグラビアや事件事故のニュース、芸能記事にコミックといった内容で、当時の若者が興味を持つ世界情勢や、自動車やファッションなどの総合情報誌という位置づけでした。

昭和のころにはグラビアやポスターにはヌードモデルが採用され、平凡パンチとあわせて「エロ本未満」的な、「エロ本は堂々と買えないけど、平凡パンチやプレイボーイなら買える」というポジションだったと思います。もちろんグラビアはヌードモデルだけでなく、旬の芸能人の水着カットなどがメインでした。

『週刊プレイボーイ』1981年(昭和56年) グラビアページ 浅野ゆう子

しかし、その「エロ本未満」というあいまいさや、アダルトビデオの隆盛などからより過激な方向にシフトするようになります。そのため都条例などで勧告を受けるようになり、2000年代に入るとヌードグラビアはなりを潜め、オピニオン誌的な位置付けになりました。

『週刊プレイボーイ』1981年(昭和56年) グラビアページ  石川ひとみ

今回お譲りいただいた1981年は、まだまだ自由奔放にやっていた時代といえるでしょうか。まだアダルトビデオ普及前夜であり、過激なヌードグラビアよりも、80年代初頭というアイドル黄金時代のメンバーの水着姿に比重が置かれている印象です。

『週刊プレイボーイ』1981年(昭和56年) グラビアページ  松田聖子

実際今回の13冊にも、中学生から活躍し79年のカネボウCMでの水着姿でブレイクした浅野ゆう子、78年デビューの石川ひとみ、そして80年デビューの松田聖子や河合奈保子、といった顔ぶれが水着姿やちょっと(あくまでちょっと)セクシーなショットを披露してくれています。

『週刊プレイボーイ』1981年(昭和56年) グラビアページ 河合奈保子

次回には2020年の『週刊プレイボーイ』をご紹介予定ですが、グラビアページの雰囲気だけでも時代の空気がわかるかもしれませんね。今回との中間にあたるエロさ満開の時期がご紹介できずちょっと残念なようなほっとしたような気持ちです。

古書店三月兎之杜では、青年向け週刊誌の買取をお待ちしております! 特に昭和時代の『週刊プレイボーイ』『平凡パンチ』などは大歓迎! 飛び飛びの号でも量があれば高価査定となります。また、大量にある場合は出張買取なども対応させていただきます、まずはご連絡ください!!

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フェラーリ 250 GTOをつくる。トップ画像
(※当ページの画像は公式サイト より)

先日都内まで車で行く用事がありました。山手通りの熊野町あたりで横にフェラーリF355が並びまして「うひょーかっこいい! エンジン音も直で聴くと違いますねえ~」などと思っていたのですが、その後中山道に入ってすぐ渋滞に巻き込まれまして。あのへんずっと首都高下じゃないですか、高速の橋梁に反射して355のエンジン音がつかず離れずで鳴り響いてまして、正直ちょっと辟易というか、やはりスーパーカーには颯爽と走り去ってほしいなあと思いました。もっとも乗っているオーナーの方がいちばん大変だったとは思いますが。

デアゴスティーニ『フェラーリ 250 GTOをつくる。』 250GTO 側面

今回ご紹介するデアゴスティーニのパートワーク(分冊百科)アイテムは、『フェラーリ 250 GTOをつくる。』です。2022年に公式サイト限定で300セットのみ受注が行われました。商品はすべて発送による通信販売形式で、第1回は特別価格1990円。第2回以降は6980円にて、全25回にわたり毎月第3火曜日に届けられます。

デアゴスティーニ『フェラーリ 250 GTOをつくる。』 エンジン

モチーフとなった250GTOは1953年から1964年にかけて生産されたスポーツカーで、フェラーリの初期にレースとロードカー(グランツーリスモモデル)共に大成功したモデルです。車名の250は2963ccV12気筒エンジンにおける1気筒あたりの排気量です。2種類のホイールベースやコンバーチブルモデルなどいくつかのバリエーションが展開されています。

GTOは「グラン・ツーリズモ・オモロガータ」の頭文字。量産型GTカーで競われる「国際マニュファクチャラーズ選手権」のために必要な公認(ホモロゲーション)を取得した車両という意味です。いわばレース出場の資格のためだけに量産された車両で、その作りには一切の妥協なく製造されました。1962年から63年にかけて製造されたシリーズ1が33台、64年に製造されたシリーズ2(250GTO/64)が3台。4.0リットルエンジンを搭載した330LMの39台のみが生産されています。本来は連続した12か月に100台以上生産されている必要があるのですが、既存モデルにあたる250GT SWBとあわせての生産数としてFIAに認められています。

デアゴスティーニ『フェラーリ 250 GTOをつくる。』 エンブレム

その少数生産という由来はもちろん、空力を重視したロングノーズが生み出す流麗なスタイルによって現在でも人気の高いモデルです。その人気は21世紀に入ってもそのスタイルをコピーしたアレス・デザイン社によるレプリカが製造されていたことでもわかります。これに対しフェラーリ社は2019年に訴訟を起こし、レプリカモデルの製造禁止を含む250GTOのデザインに関する権利を主張した裁判を起こします。なんとその過程のボローニャ商事裁判所では、250GTOは「芸術品 (a work of art)」であるという見解も出ています。最終的な欧州連合知的財産庁の判断では、ミニカーなどの玩具や250GTOの商標権を認められましたが、他社のレプリカ製造に関しては禁止できませんでした。

デアゴスティーニ『フェラーリ 250 GTOをつくる。』 インテリア
デアゴスティーニ『フェラーリ 250 GTOをつくる。』 ライトギミック
デアゴスティーニ『フェラーリ 250 GTOをつくる。』 トランク

パートワークのキットではこの希少度の高いマシンを1/8スケール、全長約552mmのダイキャストモデルで再現しています。外観は金属製ボディによって実車に迫るシャープな形状、インテリアもリアルに再現されています。前輪はハンドルに連動。前後ライトやウインカーなど灯火類の点灯やエンジン・クラクション音も鳴るなどギミックも充実しています。

古書店三月兎之杜では、デアゴスティーニなど、分冊百科の買取大歓迎です。途中までや欠号ありなどの場合も大歓迎、全巻揃いや完成品キットなどは査定額アップいたします。まずはご相談ください!

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デアゴスティーニ 隔週刊 日本の名車コレクション トップ画像
(※当ページの画像は公式サイトより

毎号付属するパーツを集めることで一つの巨大モデルを完成させたり、毎号映像作品のDVDが付属したりといった、様々な楽しみ方ができるデアゴスティーニのパートワーク(分冊百科)シリーズ。今回は毎号貴重な資料や解説を収録した冊子とミニカーがセットになって、集めることを楽しめる『日本の名車コレクション』をご紹介します。

デアゴスティーニ 隔週刊 日本の名車コレクション 第1号 トヨタ2000GT表紙

本シリーズは2022年9月創刊。第1号は1967年に発売された国産車初のスーパーカー、トヨタ2000GTでした。マガジンパートは付属モデルの開発秘話や性能、発売当時の技術背景などを開設した「レジェンダリージャパニーズカーズ」、付属モデルの次世代車やそのコンセプトを受け継いだモデルを取り上げる「名車の系譜」、付属モデルの車種を開発した自動車メーカーや人物に触れる「メーカー列伝」、国内モータースポーツや技術、交通インフラ、そしてバスやトラックなどの特殊車両など、日本の自動車を取り巻く環境を俯瞰する「ジャパニーズカー発展史」、そして自動車に関する様々な豆知識を集めた「自動車雑学帳」といったバラエティに富んだ内容になっています。

デアゴスティーニ 隔週刊 日本の名車コレクション 第1号 トヨタ2000GT 付属ミニカー

そして付属のダイキャスト製ミニカーは1/64統一スケールで再現。テーマとなる車両は年代順ではなく、各年代の名車が混在しています。やはりラインナップはスポーツ系クーペが圧倒的に多いのですが、スバル360(第7号)、トヨタ セルシオUCF10(第28号)、日産シーマFPY31(第37号)など、高級セダンや日本の乗用車史から外せない車種もラインナップされています。

リリースは隔週ペースで全100号予定。つまり約4年間にわたって展開予定です。

デアゴスティーニ 隔週刊 日本の名車コレクション 第41号 ユーノス ロードスター表紙

ちなみに記事執筆時の2024年3月下旬時点の最新第41号はユーノス ロードスターNA6(初代)! 実はちょうど同号の表紙を飾っているSリミテッドに乗っていました。黒のボディに金のホイール、真っ赤な内装という派手さが気に入っていました。非常に乗りやすいよい車でしたね。残念ながら手放してしまいましたが、もう一度乗りたい車種でもあります。この号だけ購入しようかと考えていますが、付属モデルは別モデルのようですね。

デアゴスティーニ 隔週刊 日本の名車コレクション 第41号 ユーノス ロードスター 付属ミニカー

古書店三月兎之杜では、各種デアゴスティーニの買取をお待ちしております。今回のコレクション系のように各号で完結するタイプは、飛び飛びでも歓迎です。もちろん全冊揃いは査定額アップ! いつでもご相談ください!!

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投稿者:taguchi

メタルヒーローDVDコレクション 創刊号表紙
(※画像は公式サイトより:以下同様)

テーマとなる作品や事柄の解説と、作品DVDやテーマに沿ったキットの分割パーツ、小物などがセットになった分冊百科(パートワーク)シリーズ。デアゴスティーニとアシェットの2社が有名ですね。三月兎之杜ではこのデアゴスティーニのシリーズの買取にも力を入れており、これまでも多数の分冊百科シリーズおよび付属アイテムをお譲りいただいております。

その中から今回は、現役シリーズであるデアゴスティーニの「メタルヒーローDVDコレクション」をご紹介します。2023年2月14日よりリリース開始。隔週刊ペースで本編3話ずつと、作品概要や各話解説、各種データベースを収録した解説書のセットを展開しています。


現在展開しているのはシリーズ最初期作品となる宇宙刑事三部作。もちろん反響によっては『巨獣特捜ジャスピオン』以降も期待できるのではないでしょうか。

メタルヒーローDVDコレクション第2号表紙

「メタルヒーローシリーズ」は、1982年に放送を開始した『宇宙刑事ギャバン』に始まる、メタリックスーツに身を包んだヒーローが登場する作品群をさしています。現時点での最終作品は1998年の『テツワン探偵ロボタック』まで。時間帯は当初は金曜夜でしたが、やがて月曜夜、そして日曜の朝に移動。戦隊シリーズや東映女児向けアニメと合流し、いわゆる「ニチアサ」の時間帯を形成していくことになります。

特に今回ピックアップされた宇宙刑事3部作は、発表時に対象年齢となる未就学児童から小学生はもちろん、高校・大学生や社会人など高い年齢層に至るまで、その映像の完成度と内容に引き込まれました。

それまでの変身ヒーローは、いわゆる全身タイツにヘルメットの戦隊ものや、モチーフとなる動物やテーマがくっきり反映された仮面ライダーやそのほかの石ノ森ヒーローたちでした。しかし宇宙刑事ギャバンは全身シルバーメタリックの「コンバット・スーツ」を着用。変身プロセスに対しても詳細な解説が毎回行われるなど、明らかにそれまでのヒーローより一段踏み込んだ領域にありました。

メタルヒーローDVDコレクション第14号表紙

当時自分はガンプラに夢中だった頃だったと思うのですが、その視点もあり『ギャバン』に対しては『機動戦士ガンダム』に端を発した「リアルもの」ブームが、実写特撮の世界にも波及したのだなと感じました。先述の変身に対する設定はもちろん、毎回クライマックスの戦闘をなるべくセット内で行うために生み出された「マクー空間」なども同様でしょう。

しかしマクー空間のアイデアは、予算節約と同時にグラスワークによる異世界美術や、フィルター越しに撮影される市街地と虚無僧、時代劇セットでバイクを駆る鎧武者といった異質な組み合わせなど、映像作品としても特筆すべきシーンの数々を生み出します。そして何よりJAC(ジャパン・アクション・クラブ/現:ジャパン・アクション・エンタープライズ=JAE)出身で自ら危険なアクションを演じる主演の大葉健二の身体能力が、文字通り目の離せない30分を生み出しました。

メタルヒーローDVDコレクション第15号表紙

続く『宇宙刑事シャリバン』は、ギャバンとコンセプトを同じくしつつ、より迫力のある映像を実現。さらにストーリー面でも主人公・伊賀電の出生にまつわる秘密が明かされていき、故郷の星の復興への道が縦糸となって描かれます。伊賀電を演じる渡洋史は、ワイルドさあふれる大葉とは一転したスマートなイメージながら、コンバット・スーツ同様の熱く燃える心を内に秘めた主人公を演じました。

メタルヒーローDVDコレクション第28号表紙

現在(記事執筆時:2024年3月)この分冊百科シリーズは『シャリバン』の終盤に差し掛かったあたりです。翌年の『超電子バイオマン』に初代イエローフォーとして登場する矢島由紀が、イガ星の戦士ベル・ヘレンを熱演している頃でしょうか。本記事のあとの『シャイダー』から集め始めていただいてもいいかもしれません。

メタルヒーローDVDコレクション シャイダー紹介ページより

そして第3作『宇宙刑事シャイダー』は、前2作とは雰囲気を変え、新人宇宙刑事2人の物語となります。主演の円谷浩は日本特撮の重鎮・円谷英二の孫であり、円谷一の息子です。前2作の主人公と異なりアクション畑の出身ではありませんが、その分パートナーであるアニー役のJAC女優・森永奈緒美が見事なアクションを見せてくれました。敵組織フーマも武力での征服ではなく人間の心の隙をつくという作戦をとり、劇中でかかる「不思議ソング」とあわせ、シュールなイメージの映像を生んでいきました。

『ギャバン』『シャリバン』は相互にゲスト出演がありましたが、『シャイダー』は銀河連邦警察のコム長官などは登場するものの、前2作の主人公は本編には登場しませんでした。そのため『シャイダー』最終話の後に特別編を放送。3人の宇宙刑事が地球に集結し、「地球の子供たち」の夢でもあった3人揃っての「蒸着」「赤射」「焼結」を見せてくれました。シャイダー:沢村大役の円谷浩は2001年に亡くなられたため、それが最初で最後の宇宙刑事揃い踏みとなってしまいました。このシャイダー第49話「3人の宇宙刑事ギャバン シャリバン シャイダー大集合!!」も、もちろん今回のDVDコレクション最終号に収録予定です。

古書店三月兎之杜では、デアゴスティーニの買取をお待ちしております。今回ご紹介したDVD付属シリーズや、大型キットパーツ同梱ものなど、各種シリーズ買取しております。シリーズコンプリートの場合は未組み立て・組み立て済を問わず査定額アップ! もちろん途中までや途中から、欠号ありなどの場合でも喜んで買取させていただきます。まずはご相談ください!

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オステオパシー関連書籍 トップ画像

19世紀にアメリカのアンドリュー・テーラー・スティル博士が創始した『オステオパシー』に関する書籍をお譲りいただきました、ありがとうございます。

オステオパシーは医療哲学の一つの体系です。日本では導入当初の大正期には「整体術」「整骨療法」とも呼ばれ、実際の施術も整体行為に近いものがあります。ただしオステオパシー自体は先述の通りあくまで人体に対する考え方の一つであり、施術そのものを指すものではありません。オステオパシーは身体・精神・魂を一つのユニットととらえることに始まります。構造と機能が相互に関係していることを認識し、筋肉や骨、循環器など、身体構造を解剖学的にとらえ、人間の持つ自然治癒力を高めあるいは回復させる、その考え方がオステオパシーに当たります。

オステオパシーの理論をもとに行われるのが、いわゆるマッサージであったり整体であったりするわけです。また、国家資格である鍼灸師の方がオステオパシーの理論を採り入れているケースなどもあります。痛みを感じる部位を直接施術(直接法)するだけでなく、身体全体の筋膜・骨格・血管・内臓・神経・リンパが影響しあっているという観点から施療していきます。痛みを感じる部位に影響(ストレス)を与えている箇所を経験や知識をもって見極め、その器官を刺激したりリラックスさせていきます(間接法)。つまり「オステオパシー」に基づき「整体・整骨」や「マッサージ」「はり」「灸」その他の施療が行われると考えた方がいいかもしれません。

「ストレイン&カウンターストレイン」もオステオパシーから生まれた間接法的テクニックの一つです。緊張して悪影響を与えている筋と拮抗的な筋のバランスが崩れると痛みの原因となります。緊張した筋肉の部位を最大限緩め、拮抗した筋肉のバランスをとる手法がストレイン&カウンターストレインです。ただしその緊張を緩めるポイントをさぐるためには優れた触診力が必要なため、今回のように専門書による知識と経験が必要となっていきます。

アメリカにおけるオステオパシーは正規の医師による医行為とされ、西洋医学医師と同等の第一職業学位を有する必要があります。イギリスやオーストラリアなどでも施術者は学士号や修士号を習得しています。日本では整体やカイロプラクティックと同様に無資格・無届の医療類似行為に該当します。ただし日本オステオパシー連合による「MRO(J)」という、筆記や実技によって一定以上の知識と水準を持つと認定する資格も存在します。

日本ではあくまで代替医療ですので利用についてはよく調べることが必要です。ただしオステオパシーに基づく施術は愛護的なものが多く、患者に深刻な危害を与える可能性は低いといわれています。また、先述のMRO(J)の認定をある程度の目安として、選択肢の一つとして検討するのもいいかもしれません。

日本でもすでに100年以上の実績を持つオステオパシー。その専門書を必要とする新たな世代の方がいらっしゃいます。古書店三月兎之杜では、カイロプラクティック書籍の買取ご相談をお待ちしております。

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『日本古写経集成』ほか割本折本大量セット計55冊 トップ画像

現代では仏教経典の写経といえば心の平穏を得る手段として、観光地の仏寺などで行うことができますね。もともとの写経じたいも修行のための信心行為として以外にも、書道の手本として広く使われてきました。

今回お譲りいただきました中の『日本古写経集成』は、そうやって昔から書道の手本として使われてきた写経書を集めたものです。歴代の書に長けた人物による写経が多数含まれています。

『日本古写経集成』-『光明皇后發願一切経佛名経』

例えば第五巻の『光明皇后發願一切経佛名経』(写真上段中央)は光明皇后による手と伝えられているもの。聖武天皇の皇后として700年代に生きた人物ですね。書には書いた人物の人柄も映し出されるといいますが、歴史上の人物の人となりに触れられるかもしれないものが伝わっているのは素晴らしいですね。

藤原佐理・藤原行成

このほか平安時代の公卿で三跡とも呼ばれた藤原佐理と、現在(記事執筆時2024年3月)放映中の『光る君へ』の主人公・紫式部と同時代を生きた藤原の行成の真蹟帖(写真下段左から2番目)。筆跡や碑文を手本・鑑賞用に複写してきた法帖およびその研究書もお譲りいただきました。

集字聖教序

『王義之 集字聖教序』(写真上段、右から2、3冊目)は、玄奘法師の漢訳事業を称える太宗の序文と、高宗の序記に般若心経を加えた、碑に刻んだものの写しとなります。唐代には太宗の肝いりで王義之の書が蒐集されていましたが、この碑を建てた弘福寺の僧懐仁は、宮中に所蔵されていた王義之の墨跡から文字をピックアップし、石に写しました。

そのため集字聖教序は、王義之の書いた真蹟にかなり忠実な文字であるとされています。石に刻まれたことで原版として利用され、現代に残されたわけですね。事実、書の専門家の目から見た『集字聖教序』の文字たちは、王義之のリズミカルで品位の高い筆づかいを感じることができると評価されています。

『日本古写経集成』ほか割本折本大量セット1
『日本古写経集成』ほか割本折本大量セット2

そのほか北宋時期の拓本集、清朝末期の書家・呉熙載(呉譲之)の書など、文字通り古今東西・日本と中国の幅広い時代の書の手本だった55冊です。貴重な書物をありがとうございました。

古書店三月兎之杜では、各種書道関連書籍の買取ご相談をお待ちしております。書道の手本帖は古いものも多く(実際今回お譲りいただいた55冊は昭和時代のもの、昭和初期初版のものもございました)、保管状態も様々かと思います。大量の場合は直接ご自宅に伺う出張買取も対応しております。まずはご相談ください。

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バンドスコア 『スコーピオンズ ワールド・ワイド・ライブ』 トップ画像

1965年にドイツで結成されたヘビィメタル/ハードロックバンド・スコーピオンズのバンドスコアをお譲りいただきました。

結成以来メンバーの入れ替えが激しく、1973年に事実上の解散。一部メンバーの移籍先のバンドがスコーピオンズへと改名し、新たなスタートを切るなど紆余曲折を経ています。

しかし、そのリスタートが功を奏して以降の人気は上昇。哀愁を帯びたメロディと、ハードロックサウンドを前面に押し出したスタイルが確立していきます。全英ツアーなどを成功させたのち、1978年には最初の来日も果たしました。80年代に入ってからのハードロック・ヘビィメタルシーンの盛り上がりを受け、レインボーやジューダス・プリーストなどに並ぶ人気を得ます。

また、1982年にリリースした『蠍魔宮~ブラックアウト(Blackout)』は全米チャートでも10位の売り上げとなり、それまでは伸び悩んでいた米国マーケットでも認められるようになっていきました。

バンドスコア 『スコーピオンズ ワールド・ワイド・ライブ』 内容

1984年には日本初の開催となった『スーパー・ロック ’84 イン・ジャパン』に出演。このイベントにはホワイト・スネイク、ボン・ジョビィ、マイケル・シェンカー・グループ(M・S・G)も参加しています。この辺のバンド名列挙していると『バスタード』を連想しますね。

ちなみに10年後の1994年のスコーピオンズ来日公演では、M・S・Gとしての活動を終えたマイケル・シェンカーがゲスト参加しています。

バンドスコア 『スコーピオンズ ワールド・ワイド・ライブ』 目次

今回のスコアは1984年から85年にかけて実施されたワールドツアーのライブ音源をまとめた『ワールド・ワイド・ライヴ(World Wide Live)』からの収録。85年の発売時はLP2枚組で19曲構成でしたが、その中から厳選された10曲のスコアを掲載しています。ちなみに『ワールド・ワイド・ライブ』は最初にCD化されたときは収録時間の関係で1枚組15曲収録でした。(2001年に全19曲を収録したCDも発売)

90年以降は安定した人気を維持したスコーピオンズでしたが、2010年に最後のアルバムとツアーを宣言。しかし、2014年に解散は撤回され活動は継続、2023年にはYOSHIKIとのコラボレーションなども実現し、2025年には結成60周年を迎えます。

古書店三月兎之杜では、老舗バンドを中心とした様々なバンドスコアの買取をお待ちしております。バンドそれぞれに物語があるのと同様、スコア化されたアルバムやピックアップされた曲それぞれにも様々な理由とストーリーが隠されています。演奏のためだけでなく、バンドの歴史を紐解く参考書としてもバンドスコアは重要なのではないでしょうか。貴重な資料として、お手元にあるバンドスコアをぜひお譲りください!

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『中国真蹟大観』全27冊揃 トップ画像

王義之(303-361)や欧陽詢(557-641)といった伝説級ともいえる歴史上の人物から、明代の王鐸(1592-1652)、そして清朝末から近代中国で活躍した呉昌碩(1844-1927)まで! 中国書史にその名を連ねる歴史上の人物たちが、実際に書いたと認められている筆跡を一挙に集めた『中国真蹟大観』全27冊揃をお譲りいただきました、ありがとうございます!

全27冊の配分は、やはり現存の書が多い最近の王朝の比率が多くなります。呉昌碩が活躍した清代が27冊中13冊、王鐸が生きた明代が27冊中8冊を占めていますね。

『中国真蹟大観』全27冊揃 各巻表紙

王義之の書を多く収録しているであろう晋・唐・五代は1冊にまとめられていますが、むしろ西暦300年代の書が現代まで伝わっていることに驚かされます。書の芸術性を確立させたことで書聖とまで称された王義之の真蹟は、唐の第2代皇帝にして文治政治にも力を入れた太宗(李世民)が好んで蒐集したものがベースとなっています。唐代以降も繰り返された後の戦乱で王義之直筆のものは失われたとされていますが、太宗のコレクションが石版や木板に模刻されたおかげで現代まで伝えられました。

以降の中国王朝でも清の乾隆帝など、王義之の書のファンは多かったようです。もちろんそうした文化保護に熱心な時の権力者のおかげで、王義之以外の書も長く保全されてきたのでしょう。本書を発行した同朋舎や、同様に中国や日本の書道関連書籍を発行する二玄社など、過去の筆跡や書史を語り継ぐ出版社、そしてその書籍を所有してきてくださった皆さん、歴代皇帝と同様に文化を次代に残す役割を担っているといえるでしょう。そしてこうした書の本を人から人への橋渡しをお手伝いする弊社もまた、その一端で何らかの力になっているはずと自負しております。

古書店三月兔之杜では、各種書道関連書籍の買取のご相談をお待ちしております。書籍関連は図版も多くサイズが大きくなりがちなため、全巻揃いなどの場合はかなりのボリュームとなりがちです。そうした場合も出張買取を行っておりますのでご相談ください。まずはご連絡を!

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