平凡社「書道全集」が書道をはじめる基本的全集といえば、二玄社の「書跡名品叢刊」はひとつのシリーズ物の到達点かもしれません。古代中国から日本まで書の名品を分類して索引を含むと209冊になります。現行書籍では全28巻に再編集された「合訂版」となり、各分冊では無くなりましたが、古本としては、この分冊版もまだまだ大人気のシリーズです。
同じくシリーズの「日本名跡叢刊」と並び、書道家の方ではお揃いになれらた先生も多いとか思われます。
ちなみに書家と呼ばれる専門家の方々の多くは、いつも「忙しい忙しい」と、もはや口癖のようにおっしゃっていますね。何故そんなにも忙しいのか、それは書を書くだけではなく、様々な事を求めているのです。
勿論それだけが忙しいという意味のすべてではございません。
名の知れた書家の方は、多い方で毎月2点、少なくとも毎月1点は作品を書かなければいけないそうです。名がまだそこまで知られていない書家の方の平均は年に3~6点程だといわれています。
そうなると1年の内に多く考えて24点の作品を書くという計算になります。いかがでしょうか、この数を多いと思いますか?それとも少ないと思いますか?
数だけで見れば少ないと感じられるかもしれませんが、一つの作品を書き上げるというのは実に大変なことなのです。昔の有名な書家達はほとんど書き直すことはなく、一度で書き上げていたと言われておりますが、現代の書家は昔とは違います。自分の納得がいくまでに何度だって書き直します。それこそ一つの作品を書き上げるまでに何百枚と書き直します。
1点1点集中し、魂を込めて書き上げておりますので、その疲労はとてつもないものだと思います。
古書店三月兎之杜では、書道、篆刻、拓本などの書籍は勿論、未使用であれば墨や筆、硯、画仙紙等も買取可能ですので、書に関するお品をすべてお売りになりたいとお考えの方がおりましたら、書道に関しても専門の弊店に是非お任せください。詳しくは古書店三月兎之杜の書道買取ページをご覧ください。
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