この度は、『日本古寺美術全集』( 集英社 全25巻)をお売り頂きました。
弊店でも美術全集に関しましては、大変良くご依頼を頂く分野の書籍になるのですが、最近のネット社会の現代に変わりつつあるこのご時世の為、悲しい事にお買い取りさせていただくことが難しい物も多くなってきてしまいました。定価もお高いものが多いので、買取が難しい旨を伝えさせて頂きますと、驚かれる方も少なくありません。私も古本屋という生活を送っていなければ、やはり定価の高いものは高く売れるものだと、当然そう思ってしまうかと思います。
では、何故買い取ることができなくなってきてしまったのか?
画集等に限ったことではないのですが、やはりネットで見られてしまうようになられた方が増えたというのが大きな一因となっております。
美術の書というものは、画が載っているものですよね。
その画のページが大きなページになってしまうので、基本的にほとんどの物が大判となり、また巻数が多いものが多いのです。その為、大きく重く、どうしても場所をとってしまいます。
勿論、それが美術全集の良い所でもあるのですが、自分のものではなく美術の先生であった祖父のもので・・・など、世代が変わっていくに連れてお求めになられる方よりもお売りになりたいという方のほうが増えてしまっている事にも原因があるのです。
と、基本的に買取が難しいというお話をさせて頂きましたが、だからといってすべての美術に関するものが買取りできない訳ではございません。
今回お売り頂いた古寺全集や、東山魁夷など、他にも世界美術大全集のように高価買取を行えるご本もまだまだございますので、その都度ご相談を頂ければと思います。
古寺全集から話がそれてしまいましたが、こちらの25巻を見て懐かしい気持ちになりました。
三十三間堂・・・修学旅行の時に行かれた方も多いですよね。
この中に必ず自分に似ている観音様がいるらしい、と事前に先生から聞いていたので、必死になって探した記憶があります。
また、三十三間堂という名前なのだから・・・と、三十三体しかいないものだと思い、いざ行ってみたら、多い!!探せない!!という風になった事も思い出しました(笑)
本来は三万三千三十三体と言われています。
ネットだけでは補えない内容も書いてある事もございますので、お値段をお付けすることができるものも少なくないという事だけは覚えておいてください。
古本の相場とは、常に激しく変動しておりますので、今は残念ながらお値段をお付けすることができないご本にも、いずれお値段をお付けすることができる日がくるのかも分かりませんね。
古書店三月兎之杜では、もう自分は充分に楽しんだから、次のお求めになられている方へ譲りたいとお考えの方からのご相談をお待ちしております。専門の私達がしっかりと次の方へとお引き継ぎ致しますので、安心してお任せくださいませ。
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