今回お売りいただいたご本は将棋関連のご本がメインだったのですが、箱の隙間に値段がつかなくても良いから一緒に本を送ってくださるということでしたので、お受けしたところこの中森明菜の「MY LIFE」が入っていました。
将棋の本に関しましては事前に見積もり金額を伝えてあったのですが、その他の本に関しましては一切見積もりは出していませんでした。だからと言って無下に扱うのでは、一冊一冊丁寧に見させていただきまして、その結果お値段が発生するようでしたら、当然、事前に出していた見積金額にプラスさせていただきます。
中森明菜といえば、松田聖子と80年代の歌謡界を二分化した歌姫ですね。曲調も松田聖子とは被らないもので、松田聖子を陽とするならば、
中森明菜は陰の印象ですね。当時のアイドルとしては珍しく地声が低いので、彼女の代表曲である「十戒」・「禁句」などの不良・ツッパリ(死語?)ソングをいくつか歌っていましたが、ハマッていましたね。
今、タイトルが出ました「十戒」ですが、明菜の曲の中で一番好きな曲かもしれません。
明菜の有名な楽曲はほとんどが恋愛ソングなのですが、この「十戒」はアイドルらしからぬ内容(今のアイドルは何でもありですが…笑)で、あまりかわいらいしいものとは言えないものですね。
だからと言って、”可愛らしくない”で終わるような明菜ではありません。可愛くない、が、しかしこの楽曲かっこいいのです。
歌い出しの
『愚図ね、かっこつけてるだけで 何もひとりではできない』
女の気を引こうとして必死になっている男が、上辺だけのその場しのぎの人間であると見透かしているであろう歌詞。
考え過ぎなのかもしれませんが、この歌詞ではその男の人としてのレベル低さを表しています。これはさすがに深読みし過ぎかもしれませんが、母性のような優しい視線とも感じ取れます。冷めた目で見ているようで、どことなく心配してあげている。この一文だけですが、そんな印象を受ける歌詞ですね。
この”愚図”という歌詞ですが、まずこの当時のアイドルに出てくる歌詞ではなしですね。しかし、こんな内容の歌を歌っていても、ファンや周囲から反感を買わず、それどころか曲の雰囲気に合っていると思わせるのは、やはり明菜の”陰”の部分が活きているからでしょう。
聖子・明菜もイイですが、自分はキョンキョンこと小泉今日子も大好きです。
そういった当時もののアイテムを買取していますので、そういったアイテムをお持ちでしたら一度、古書店三月兎之杜へご相談下さい。
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