事典や辞典を買取り出来ない古本屋さんが増えて参りました。
インターネットの普及は、このようなところにも影響が出ております。
その状況でも、弊店ではなるべく買取させて頂いておりまして、例えば、 諸橋轍次の『大漢和辞典』(大修館書店)などは、現行の版でも、古い「縮写版」でも買取が大丈夫です。
もし辞典や事典がございましたら、ご処分される前に、是非ご相談下さい(それでも買取出来ない場合は、どうかご容赦下さいね。)
今回お売り頂きました書籍のご紹介は、吉川弘文館より出版された『歴史考古学大辞典』になります。
近年の歴史考古学の成果に基づき、新しい歴史学の基盤となるべく編纂、2007年に発行されたものです。
「歴史考古学」とは、「歴史学」のみからではなく、当時の「民族学」や「芸術」など、幅広い分野をトータルで検証し、そして新たな発見へと結びつけるもので、今日の歴史研究の主流となっているそうです。
有名なところでは、鎌倉幕府の成立が、1192年から1185年になったりと、ここ数十年で、歴史の教科書が著しく変わってきています。
これらの修正も、歴史考古学の発展があってこそなのでしょう。
『歴史考古学大辞典』は、幅広い分野の共同研究の成果を盛り込んだ、今までに無い、新たな歴史辞典となっています。
2007年時点で最新の、重要な3270項目が、詳しく、かつ分かりやすく書かれています。図版や表も多数掲載してあるので、専門分野として学ぶ方以外でも楽しめます。
また、現在歴史を学ぶ学生の方だけではなく、数十年前に歴史の授業で学んだ内容との違いを見つけられる大人の方にも是非!
歴史は、新しい発見とともに変わっていくことが実感できる一冊です。
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