幸田文全集(岩波書店)は装丁が素敵です。

幸田文(あや)は、ご存知、幸田露伴の娘さんですね。
古本屋らしく?外側のお話で恐縮ですが、 この全集は装丁が非常に素敵だと思います。
白を基調に、ワンポイントの橙色、そして帯も橙色に統一と、書棚に入れますと大変見栄えがよくなります。
お堅い岩波にしては良いのではないでしょうか。
何しろ岩波は、特に旧版は灰色に黒文字と無骨で地味な装丁でしたから。
漱石、芥川、鴎外・・・、旧版は皆そうですね。

ちなみにこちらが、お父さんの「露伴全集」です。
岩波はこのように、苗字を省略する癖がありますね。

もっとも、函が付いているだけでも良しとしなければ、と思います。
最近の全集は函が無いケースも多くなっております。
たとえば以前ブログでご紹介した、池澤夏樹編集の世界文学全集(河出書房新社)吉本隆明全集は、もう函がありません。
猛烈な出版不況の中、定価を下げるためのコストカットですから止むを得ないでしょう。

今回は装丁のお話に終始してしまいました。
全集のお話は、また次回に・・・。

なお弊店では、全集系の買い取りに力を 入れております。
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