写真集・画集買取|ソール・ライター写真集|「カラー写真のパイオニア」

トップ画像:ソール・ライターのすべて

ただいま古書店三月兎之杜では、美術・芸術・建築関連の書籍買取を強化しています。今回は、02世紀ニューヨーク派と呼ばれた写真家ソール・ライター関連書籍をお譲りいただきましたので、ご紹介します。

つい先日(記事執筆時2025年1月)まで、虎ノ門ヒルズにて開かれていた写真展が終了したばかりでもあるソール・ライターは1923年生まれ。22、3歳の頃アーティストを目指しニューヨークへと移りますが、当初は画家に関心を持ちました。しかしパウセット=ダートとユージン・スミスに写真を撮ることを勧められ写真家としての活動を開始。ロバート・フランクやダイアン・アーバスらとの交流を経て、「ニューヨーク派の写真家(New York school of photography)」と呼ばれる写真家たちの活動を形づくる存在となりました。

ただし画家をあきらめたわけではなく日記替わりに絵を描き続けており、2000点近い絵画作品も残されています。それらの絵画は、モノクロ写真からカラー写真への移行期に活躍した彼の思考の源泉とも考えられています。実際に彼はかなり早い時期(1940年代)からカラー写真を残しており、90年代になってそのフィルムがプリントされるようになり、彼の再評価につながりました。

1957年から80年代にかけてはニューヨークでファッションカメラマンとして活動。その写真は『Show』『ELLE』『英国版ヴォーグ』『Queen』『Nova』『Esquire』『Harper’s Bazaar』など多くの雑誌を飾ります。そしてその傍らストリート写真も撮り続け、マンハッタン・ダウンタウンの風景を収めていました。そして90年代以降、彼は商業写真の世界から退き世間から姿を消してしまいます。

しかし2006年、突如としてドイツのシュタイデル社から初の写真集『Early Color』を発表。実際には90年代にカラー写真のパイオニアとしてのライターを見出したマーギット・アーブが、アシスタントとして彼の作品を整理しまとめた結晶でした。すでにその時80歳を超えていたソール・ライターは再び注目を浴びるようになります。

2012年にはトーマス・リーチが長編ドキュメンタリー映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』を製作・監督。残念ながらソール・ライターは2013年に亡くなりますが、その死後も残された多くの作品を整理し、アーカイブ化する「スライド・プロジェクト」が動いており、彼の業績が明らかになるには十数年の歳月が必要とされています。

2017年には日本初の回顧展が開催され、多くの反響を呼びました。その展覧会にあわせて刊行されたのが、トップにもあります青幻舎の『All about Saul Leiter(ソール・ライターのすべて)』です。ライターの関連書籍としてはそのほかにも小学館発行の『永遠のソール・ライター』なども大歓迎です。

古書店三月兎之杜では、ソール・ライターをはじめ写真家・画家・建築家らの芸術関連書籍の買取をお待ちしております。詳しくはWEBサイトをご覧ください。
大量買取、高額買取の場合はご自宅までお伺いする出張買取も対応します。まずはご相談ください。

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