ただいま古書店三月兎之杜では、近現代の美術家、建築家、アーティストの関連書籍の買取を強化中です! 特にスイス出身の現代建築家ピーター・ズントー(ペーター・ツムトア)に関する書籍をお待ちしております。
ピーター・ズントーは1943年生まれ。室内建築やインダストリアルデザインを学んだ後、歴史的建造物の修復の仕事に携わります。そして1979年にアトリエを構え、スイス国内はもちろん、国外でも様々な作品を築きます。
代表作として挙げられる建築としてはスイスのスパ施設『テルメルバード・ヴァルス』(19996)やオーストリアのブレゲンツ美術館(1997)、2000年のドイツ・ハノーヴァー万博のスイスパヴィリオン、ノルウェーの『魔女裁判の犠牲者達のための記念館』(2011)など。テルメ・ヴァルスは自然の地形や地域に溶け込むたたずまいが特徴ブレゲンツ美術館は常設のコレクションを持たず、常に企画展が催されています。
また、近年もノルウェー・アルマンナユべの亜鉛鉱山博物館(2016)やイギリスのセキュアー・リトリート(2018)などに携わっています。亜鉛鉱山博物館は6月から8月までの期間のみのオープン。内部の家具や照明なども全てピーター・ズントーのデザインとなっています。
建築に関する賞も多数受賞しており、日本国内の建築には携わっていないものの、2008年には高松宮殿下記念世界文化賞も受賞しています。
氏に関する書籍として『ピーター・ズントー作品集(Peter Zumthor 1985-2013)』(2014)があげられます。彼が手掛けた43のプロジェクトを年代順に5冊に分けて収録しています。長らく絶版で2024年10月に新装版として復刊されましたが、そちらもすでに入手困難となっています。
もう一点は彼自身の著作となる『空気感(アトモスフェア)』(みすず書房)は、彼の建築哲学でもある「空気感」を彼自身の言葉で解説します。あいまいで形にすることは難しいが建築とは不可分なものである「空気感」についての著述は、あるいは全ての建築物と対峙するにあたって共通する知識なのかもしれません。
古書店三月兎之杜では上記2冊のほか、テルメ・ヴァルスについてのズントーの著作となる『PETER ZUMTHOR THERME VALS』や、フィンランドの建築賞「Sprit of Nature Wood Architecture Award 2006」を受賞した際に刊行された作品集『zumthor Spirit of Nature Wood Architecture Award 2006』といった作品集もお待ちしております。
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