エロ本「お菓子系雑誌」買取『クリーム/Cream』ほか

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出典:Amazon

今回は現在古書店三月兎之杜にて買取中のエロ本・アダルト雑誌についての解説記事となります。1990年代に次々と創刊された10代モデルを中心としたソフト路線のアダルト雑誌『Cream(クリーム)』ほか、通称「お菓子系」雑誌をご紹介します。(※画像はamazon.co.jpより)
(この手の雑誌はいつ買取出来なくなるか不明です。ご相談時に買取不可の場合はご容赦ください

クリーム1995年2月号表紙

雑誌『クリーム』は、90年代のヘアヌード写真解禁によるアダルト雑誌隆盛の中、中高生モデルによるヌード雑誌として1992年に創刊。その背景には当時のブルセラブームの影響もありました。ただしブルセラやヌードを中心とした誌面は初期のみで、90年代半ば頃は中高生らしさを演出し、露出をおさえたポップな誌面へと移行し、多くの支持を得ていきます。

さらに90年代後半にはいると、各種規制や条例の影響を受けてコンビニでのエロ雑誌の取り扱いが制限されていきます。もちろん表現の自由の問題もあり、「エロ本かそうでないか」の区分けも難しいのですが、当時はヌード写真のページ数が一定の数を越えるとエロ本と見なされました。そのため本家『クリーム』は着衣エロやパンチラといったソフトな写真を中心に掲載。さらに『クリーム』に追随して他社からもソフトエロ路線の『ラッキークレープ』『ワッフル』といった雑誌が創刊されていきます。いずれもスイーツ系の誌名が多かったため、このジャンルは「お菓子系」と呼ばれるようになりました。また、お菓子系雑誌に掲載されるグラビアアイドルたちもお菓子系アイドルと呼ばれるようになります。

ラッキークレープ1997年12月号表紙

2000年以降になっても『ホイップ!』などの新たなお菓子系雑誌が新創刊されるも、やはり出版不況の影響で多くが休刊となっていきます。元祖となった『クリーム』はさすがの貫禄(?)で現在もなお刊行されていますが、出版社は当初のミリオン出版から、1998年に分社化されたワイレア出版に変更。2015年以降は英知出版グループから独立して複数の出版社の経営権を取得したメディアックスに移管し、隔月刊誌として刊行され続けています。

エロ本の歴史はある意味どこまでエロくなるか、どこまで過激になれるかを追求する傾向がありました。90年代の各種規制や条例によって行き過ぎた表現競争にブレーキがかかり、出版社の自主規制と性的嗜好ごとの専門ジャンル化が図られます。そうした中である意味ソフト傾向にすることで、「エロ本とは異なるエロさ」を追求したのがお菓子系雑誌だったのかもしれません。


古書店三月兎之杜では、お菓子系雑誌の買取をお待ちしております。時代を反映するアダルト雑誌、ぜひお譲りください。まずはお気軽にご相談ください。

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