ランジェリーに焦点を当てた光彩書房のアダルト雑誌『下着ファッション』を、1987年から1993年までの連続22冊をまとめてお譲りいただきました。ありがとうございます。
基本的に年4回の季刊ペースでの発行。記事内でモデルが着用したランジェリーがプレゼントになるという点が特徴でした。光彩書房には1981年創刊の月刊誌『魅惑のランジェリー』という下着専門誌があり、その流れを汲んでグラビアに注力したポジションといえるでしょうか。直接的なヌード(もちろんそういう写真も存在しますが)よりも下着が主役です。
光彩書房という出版社は下着に対して並々ならぬこだわりがあるのか『魅惑のランジェリー』『下着ファッション』のほかにも、『セクシーランジェリー』『ランジェリーコレクション』そして『漫画スキャンティ』などの下着専門誌もしくは下着を誌名にした漫画雑誌を刊行しています。
ちなみに『魅惑のランジェリー』創刊号の記事内容は「気軽に入れる下着ショップ紹介」「少女のナイトウェア」「感性をくすぐる特殊下着」「腰布時代からファンデーション 下着の歴史」「エレガントに誘う下着ライフ」と、一見女性向けにも見える見出しが並びます。
雑誌としての『下着ファッション』のポジションも『魅惑のランジェリー●月増刊』であったり『COMICアットーテキ増刊』『漫画クリスティ●月増刊』と時期によって異なっています。
1981年といえば国内家庭のビデオデッキ普及率が10%を越え、アダルトビデオが普及してきた時期でもありますね。モデルの多くはAV女優やストリップ嬢です。映像や舞台では下着は重要な小道具なのですが、すぐに取り去られがちですよね。それををじっくりと見せることで、雑誌としての独自の価値観を切り拓いたのかもしれません。ポルノメディアがペーパーブックからビデオに変化していったまさに過渡期に、光彩書房は下着を主役に据えることで生き延びたようです。そのまま90年代前半のエロ本バブルの中、下着専門誌という点でアドバンテージを稼ぎました。
古書店三月兎之杜では、各種エロ本・アダルト雑誌の買取をお待ちしております。80年代=昭和を彩った雑誌や、ジャンル別に立ち上がった90年代前半の各専門誌はもちろん、近年の雑誌まで、時代を映す役割としてのエロ本に注目しております。
雑誌類は大量になると重さも相当になりますので、量が多い場合は出張買取も承っております。また、今回のように揃いだけでなく、欠号などがあっても大丈夫です。まずはご連絡ください!