1966年創刊、2026年には60周年を迎える集英社発行の男性向け週刊誌『週刊プレイボーイ』の、1981年発行13冊をお譲りいただきました、ありがとうございます!
創刊当時は平凡出版の『平凡パンチ』に対抗するかたちで誕生しました。平凡パンチは今年ちょうど創刊から60年だったんですね。そのライバルは昭和のうちに姿を消しましたが、『週刊プレイボーイ』は現在も刊行されています。
『平凡パンチ』が青年誌というジャンルを切り拓いたパイオニアであるならば、『週刊プレイボーイ』はそのジャンルを確立させた存在ともいえるでしょう。アメリカで発行されている成人向け雑誌と同名ではありますが、直接の関連性はありません。あくまで同じ言葉を使用しているだけで、国内ではカタカナ表記、電子版などでは『週プレ』と表現することで権利問題をうまく迂回しています。
そのため同じ集英社から1975年から2008年にかけて発行されていた『月刊プレイボーイ』とも関係性はありません。あくまで「週刊プレイボーイ」は日本独自の青年向け週刊誌なんですね。
その週刊プレイボーイ、発行当初は国内外女性のグラビアや事件事故のニュース、芸能記事にコミックといった内容で、当時の若者が興味を持つ世界情勢や、自動車やファッションなどの総合情報誌という位置づけでした。
昭和のころにはグラビアやポスターにはヌードモデルが採用され、平凡パンチとあわせて「エロ本未満」的な、「エロ本は堂々と買えないけど、平凡パンチやプレイボーイなら買える」というポジションだったと思います。もちろんグラビアはヌードモデルだけでなく、旬の芸能人の水着カットなどがメインでした。
しかし、その「エロ本未満」というあいまいさや、アダルトビデオの隆盛などからより過激な方向にシフトするようになります。そのため都条例などで勧告を受けるようになり、2000年代に入るとヌードグラビアはなりを潜め、オピニオン誌的な位置付けになりました。
今回お譲りいただいた1981年は、まだまだ自由奔放にやっていた時代といえるでしょうか。まだアダルトビデオ普及前夜であり、過激なヌードグラビアよりも、80年代初頭というアイドル黄金時代のメンバーの水着姿に比重が置かれている印象です。
実際今回の13冊にも、中学生から活躍し79年のカネボウCMでの水着姿でブレイクした浅野ゆう子、78年デビューの石川ひとみ、そして80年デビューの松田聖子や河合奈保子、といった顔ぶれが水着姿やちょっと(あくまでちょっと)セクシーなショットを披露してくれています。
次回には2020年の『週刊プレイボーイ』をご紹介予定ですが、グラビアページの雰囲気だけでも時代の空気がわかるかもしれませんね。今回との中間にあたるエロさ満開の時期がご紹介できずちょっと残念なようなほっとしたような気持ちです。
古書店三月兎之杜では、青年向け週刊誌の買取をお待ちしております! 特に昭和時代の『週刊プレイボーイ』『平凡パンチ』などは大歓迎! 飛び飛びの号でも量があれば高価査定となります。また、大量にある場合は出張買取なども対応させていただきます、まずはご連絡ください!!