デアゴスティーニ買取事例『フェラーリ 250 GTOをつくる』

フェラーリ 250 GTOをつくる。トップ画像
(※当ページの画像は公式サイト より)

先日都内まで車で行く用事がありました。山手通りの熊野町あたりで横にフェラーリF355が並びまして「うひょーかっこいい! エンジン音も直で聴くと違いますねえ~」などと思っていたのですが、その後中山道に入ってすぐ渋滞に巻き込まれまして。あのへんずっと首都高下じゃないですか、高速の橋梁に反射して355のエンジン音がつかず離れずで鳴り響いてまして、正直ちょっと辟易というか、やはりスーパーカーには颯爽と走り去ってほしいなあと思いました。もっとも乗っているオーナーの方がいちばん大変だったとは思いますが。

デアゴスティーニ『フェラーリ 250 GTOをつくる。』 250GTO 側面

今回ご紹介するデアゴスティーニのパートワーク(分冊百科)アイテムは、『フェラーリ 250 GTOをつくる。』です。2022年に公式サイト限定で300セットのみ受注が行われました。商品はすべて発送による通信販売形式で、第1回は特別価格1990円。第2回以降は6980円にて、全25回にわたり毎月第3火曜日に届けられます。

デアゴスティーニ『フェラーリ 250 GTOをつくる。』 エンジン

モチーフとなった250GTOは1953年から1964年にかけて生産されたスポーツカーで、フェラーリの初期にレースとロードカー(グランツーリスモモデル)共に大成功したモデルです。車名の250は2963ccV12気筒エンジンにおける1気筒あたりの排気量です。2種類のホイールベースやコンバーチブルモデルなどいくつかのバリエーションが展開されています。

GTOは「グラン・ツーリズモ・オモロガータ」の頭文字。量産型GTカーで競われる「国際マニュファクチャラーズ選手権」のために必要な公認(ホモロゲーション)を取得した車両という意味です。いわばレース出場の資格のためだけに量産された車両で、その作りには一切の妥協なく製造されました。1962年から63年にかけて製造されたシリーズ1が33台、64年に製造されたシリーズ2(250GTO/64)が3台。4.0リットルエンジンを搭載した330LMの39台のみが生産されています。本来は連続した12か月に100台以上生産されている必要があるのですが、既存モデルにあたる250GT SWBとあわせての生産数としてFIAに認められています。

デアゴスティーニ『フェラーリ 250 GTOをつくる。』 エンブレム

その少数生産という由来はもちろん、空力を重視したロングノーズが生み出す流麗なスタイルによって現在でも人気の高いモデルです。その人気は21世紀に入ってもそのスタイルをコピーしたアレス・デザイン社によるレプリカが製造されていたことでもわかります。これに対しフェラーリ社は2019年に訴訟を起こし、レプリカモデルの製造禁止を含む250GTOのデザインに関する権利を主張した裁判を起こします。なんとその過程のボローニャ商事裁判所では、250GTOは「芸術品 (a work of art)」であるという見解も出ています。最終的な欧州連合知的財産庁の判断では、ミニカーなどの玩具や250GTOの商標権を認められましたが、他社のレプリカ製造に関しては禁止できませんでした。

デアゴスティーニ『フェラーリ 250 GTOをつくる。』 インテリア
デアゴスティーニ『フェラーリ 250 GTOをつくる。』 ライトギミック
デアゴスティーニ『フェラーリ 250 GTOをつくる。』 トランク

パートワークのキットではこの希少度の高いマシンを1/8スケール、全長約552mmのダイキャストモデルで再現しています。外観は金属製ボディによって実車に迫るシャープな形状、インテリアもリアルに再現されています。前輪はハンドルに連動。前後ライトやウインカーなど灯火類の点灯やエンジン・クラクション音も鳴るなどギミックも充実しています。

古書店三月兎之杜では、デアゴスティーニなど、分冊百科の買取大歓迎です。途中までや欠号ありなどの場合も大歓迎、全巻揃いや完成品キットなどは査定額アップいたします。まずはご相談ください!

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