神道の本買取例『日本神道史研究』西田長男

日本神道史研究全10巻

1978年より1981年にかけて講談社から刊行された、神道学者・西田長男による「日本神道史研究」全10巻揃をお譲りいただきました。配本時に付属した月報もそろった状態です。ありがとうございます。

日本神道史研究 月報

西田長男は国学院大学出身。同大は神職の要請と古典研究のための教育機関だった皇典講究所を母体としており、まさに神道研究の専門機関です。西田は同大を卒業し、戦前は大倉精神文化研究所研究員、東京帝国大学講師を勤めました。

この間、内務省に勤務しつつ近代実証神道史学を確立した宮地直一に師事しています。西田の戦中の著作として「葉隠講話』(有精堂出版部)、「神道史の研究」(雄山閣)、「神道論」(躬行会・大倉精神文化研究所紀要)、「神々と国家」(明世堂)などを発表しました。

日本神道史研究1~5巻

戦後は国学院大学教授として教鞭をとり、1955年の「日本宗教の発生に関する一試論」でにて国学院大文学博士を取得。「日本古典の史的研究」、「日本宗教思想史の研究」、「神道史の研究 第2」(以上理想社)、「古代文学の周辺」(南雲堂桜楓社)、「神社の歴史的研究」(塙書房)を発表しています。

日本神道史研究6~10巻

このほか神道関連の書籍に「稲荷社の起源」「熊野九十九王子考」「岩清水八幡宮の剏立」「北野天満宮の創建」「輪島市重藏神社の如月祭」「春日大社の創立を一例として」などを寄稿。

日本神道史研究1巻

これらの長年の著作の結果として本著「日本神道史研究」はまとめられています。西田は日本人の創造的エネルギーの根幹として神道をとらえ、その本質と歴史を著しました。

「日本神道史研究」全体は総論編、古代編(上・下)、中世編(上・下)、近世編(上・下)、神社編(上・下)、古典編と、日本の神道を歴史的、学問的に俯瞰した構成となっています。西田博士の最晩年に著された、文字通りの集大成といえるでしょう。

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