大阪府大阪市のお客様より、貴重な昭和時代の書道書を多数お譲りいただきました。有難うございました。今回はそのうちの装丁だけで圧倒される2巻をご紹介いたします。
黄庭堅松風閣詩
『黄庭堅松風閣詩』は、北宋時代の政治家にして書家・黄庭堅によるもの。宋の4大家にも数えられるほどの人物で、後の書法史にも多大な影響を与えています。
唐 孫過庭 書譜
唐 孫過庭 書譜』の孫過庭は、唐時代の官吏だった人物です。書譜には彼自身が書いた書に関する論考が記されています。
この2巻の装丁というかとにかく作りには圧倒されました。巻物状の本体は布で包まれた後に木箱に収められ、監修の方の解説書などが別途付属します。
もちろんあくまで超高精度の印刷なのですが、本物に勝るとも劣らない高品質な紙質へのこだわりと、墨の残り香すら感じそうな精細な印刷には感服しました。この贅沢な装丁とあわせ、昭和時代という「紙」が何よりも強いメディアだった時代を感じました。おそらくこうした特別な印刷物は、あと何年か経てば、印刷のデジタル化によって再現不可能なロストテクノロジーになってしまうのだと思います。本書のような存在は、たとえ複製でも、たとえデジタルデータ化できたとしても、大事に保管されていくべきだと思います。
古書店三月兎之杜では書道に関する古本を積極的に買取させて頂いております。
『難しくて字が読めない・・・』
そのような場合でも写真をお送りいただけましたら大丈夫です。
詳しくは、古書店三月兎之杜の書道の本買取のページを是非ご覧ください。
担当者直通のフリーダイヤルはこちらです。何でもご相談下さい。
(フリーダイヤル:0120-996-504/10-20時/年中無休)