筑摩書房より発行されました『フローベール全集』別巻を含む全11巻をお譲りいただきました。この度は三月兎之杜にお任せいただきありがとうました。
フローベールと聞きますと「ボヴァリー夫人」を思い浮かべる人が多いと思います。私もはじめにボヴァリー夫人が頭に思い浮かぶほど有名かつ強烈な作品であると感じております。フローベールは公衆道徳違反で裁判が行われることになるまで発展した作品で、当時の社会に及ぼした影響力を表しています。そのため後世まで「ボヴァリー夫人」が著名作として伝わっているのかもしれません。
写実主義を確立して表現の幅を格段に広げたフローベールは、「聖アントワーヌの誘惑」「サラムボー」などの作品を世に送り出して世の中へ受け入れられていきました。痛烈な作品が多く批判も多いですが、作品のファンは執筆から100年以上が経過しても残っているほどです。フローベールの作品をまだ読んでいない方も、一挙に作品を読める全集はおすすめしたいです。
全集のご売却は<全集に力を入れている古書店>、古書店三月兎之杜へご相談下さい。