講談社より発行されました『内田百閒全集』全10巻をお譲りいただきました。三月兎之杜にお任せいただきありがとうございました。
百閒氏は夏目漱石の門下生で、ユーモアが感じられるものの独特な恐怖の表現の仕方のある作家になります。どこが幻想的な文章で師とは違った文才を感じさせます。
全集も各出版社より発行されておりますが、講談社での発行は1971年と50年以上も前になります。有名な作品である『冥途』『無絃琴』などは今読んでも古臭さというよりは、独特な情緒を感じられる文体になっています。文学作品を読み漁るほど好きであればぜひ、百閒氏の作品を一読してほしいところです。こうした名著たちが古典として扱われる日が来るのであれば、現在の文学がどのように変化していくのか楽しみすね。
全集のご売却は<全集に力を入れている古書店>、古書店三月兎之杜へご相談下さい。