新潮社より発行されました『吉田健一集成』の全8冊+別巻1冊の全9巻をお譲りいただきました。この度は三月兎之杜をご利用いただきありがとうございます。
吉田健一氏の随筆が多く収録されており、この本を読んで吉田健一氏の作品に入った方も多かった書籍になります。平成に入り数多くの文芸作品が生まれましたが、吉田健一氏の作品が見直されることになり新しい世代も氏の作品を知ることになりました。まさに文芸界の王政復古が行われた作品で、様々な作品にも影響を与えたのは記憶に新しいですね。
作品の批評から随筆、短編・長編小説と、吉田健一氏の魅力を楽しむことが出来る集成であると思います。”過去の偉人”として歴史に残すのではなく、作品を復刻させることで違う世代にも読まれ続けていくので全集や集成は素晴らしいものです。
物書きは読むのも好きではない難しいと言われています。温故知新とはよく言われたもので、近代の文学作品だけではなく過去の作品を読むと面白い発見が多いですよね。意図せずとも当時の歴史観が頭に入ってきますし、考え方の違いなどは世代感を学べ読み更けるうちに学べるのは本当に素晴らしいです。
もっと多くの集成が現代でも発売されて、多くの文芸作品を手に取ってほしいと感じております。
全集のご売却は<全集に力を入れている古書店>、古書店三月兎之杜へご相談下さい。