白水社より発行されました『ショーペンハウアー全集』の14巻+別巻の全15巻をお譲りいただきました。この度は三月兎之杜にお任せいただきありがとうございます。
1巻目はショーペンハウアーの最初にして有名な「根拠率の四つの根について」が掲載されていてイエナ大学時代の哲学における学位論文とのことです。若くしてこのような理論を確立されているとは驚かされますね。
世の中の全て森羅万象を『意志』として捉えて、近代哲学への新たな思想をもたらした氏はそうそう真似できることではございません。ですがこうした思想家の考え方に触れることで、人生においての幸福や探求についてのヒントが多くちりばめられています。
氏の「読書について」ではないですが、”読書とは自分で考える代わりに他の誰かにものを考えてもらうことである”となるように本にある考えを丸呑みにすることなく、自身の見解や必要性を考えながらあたるものだとあります。耳の痛い話ではありますが、私も思想書を読む際は反論や自論を持ちつつ読んでいきたいと思います。