集英社より発行されました中上健次全集(全15巻)をお譲りいただきました。この度は三月兎之杜にお任せいただきありがとうございます。
和歌山県出身の文豪で戦後生まれでは初めて芥川賞の受賞者として知られています。氏は若くして亡くなられていて未完のままの作品も多く存在していて、そうした作品も掲載されているので貴重な文献になっております。
事実は小説よりも奇なりという言葉を体現したかのような幼少~青年を送った氏の書く小説には、異様なリアリティがあると言われますが事実をそのまま書いていると仰れています。人生経験を小説に載せているのですから再現性の高いリアリティさがあっても頷けます。
全集として発行されると作者の人となりがわかり、どのようにして私たちが読んでいる小説が作られたのかが生々しく描かれていて、舞台の裏側を覗いているような気持になります。表と裏を知ることで作品と作者のことがわかり、より一層作品に没入して全集の楽しさを感じられますね。「読みふける」とはこうしたことを指すのでかもしれません。
全集のご売却は<全集に力を入れている古書店>、古書店三月兎之杜へご相談下さい。
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