はじまりから現代まで、ありとあらゆるジャンルの”日本美術”が詰め込まれた『日本美術全集』をお譲りいただきました。どうもありがとうございます。
美術・芸術・アートと聞くとどんなものを思い浮かべますか?思い浮かんだその作品は、多分こちらの全集に収録されています。
「実際にこの目で見たいが遠くてすぐには・・・。」「作品を拝める場所や機会がもう無くなってしまった。」未来にいつまで残り続けるわからない名作品の数々。
隅々までじっくりと見ることの出来る大判の図版で、3000点以上の美術品をご家庭で気軽に楽しむことができ。気軽といっても結構な重量がありますけどね。1冊3kgは超えてますので手首を痛めないようご注意ください。
さて、中身を少しご紹介致します。豪華絢爛な仏像「不空羂索観音菩薩立像 宝冠」(ふくうけんさくかんのんぼさつりつぞう ほうかん)。本来は不空羂索観音菩薩立像が身につけている冠のみをクローズアップした写真です。
奈良の東大寺法華堂 本尊で立像を拝むことはできますが、遠いですし、暗いですし、宝冠どうなってるかってよく見えないんですよね。一般的には「なんかかぶってるな~」くらいなものだと思います。以前は東大寺ミュージアムで間近で見れたんですけど、今はどうなんでしょう。
実は宝冠には翡翠や宝玉がこんなにもあしらわれ、繊細な細工が施されていたんですね。初めて知りました。こちらの宝冠は昭和の初期に一度盗難にあっているのですが、逆によく1回だけで済んでいるなぁと。本来なら鍵付き金庫に秘蔵しておいてもいいのでは無いかと思ってしまいます。
可愛らしいわんちゃん像もございました。しっぽがなんとも言えない・・・なんとも言えない愛らしさです。
栂尾山高山寺の開祖「明恵上人」は動物好きで有名で多数の鳥獣人物戯画が残されています。こちらは明恵上人が仏師の湛慶(たんけい)に作らせた、作品名『子犬』。重要文化財に指定されています。当たり前かもしれませんが、800年も昔でも、子犬は可愛かったんですね。
お次は戦後。どなたの作品かわかりますか? 最近の作風とはちょっと異なりますが、草間彌生さんです。
左の作品、なんだかドットが小さいと思ったらこちらは「無限の網」シリーズの1作品でございました。先入観で見てはいけませんね。昨年、無限の網シリーズの展示が行われておりましたので、ピンときた方も多かったかもしれませんね。
山口小夜子さんの資生堂のポスター、バタフライスツール、あかり、2000GT、ウォークマン、そしてカブ。すべて生活で身近だったものばかりです。いえ、訂正します。2000GTは身近ではありませんでしたが、たまに見かけたという点では、ね。
見て美しい、使って美しい、乗って素晴らしい。「美術」とひとことで言っても、指すモノは無限大。きっと新しい発見が待ってます。
ちなみに私が一番びっくりした発見は、教科書にも乗っていた皆様も知っている鑑真の坐像。
まつげと無精髭が生えてました。
なんとなく、人のプライバシーを写すようで気が引けてしまい写真は撮らなかったのですが、もし本記事をご覧いただいた方々からご希望があればどこかでこっそり紹介します。
古書店三月兎之杜では、美術全集も積極的に買取させて頂いております。このような古本をお持ちの方で止む無く売却をお考えの方がおりましたら、是非一度、弊店までご相談ください。
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