今野書房より発行のコンノ豆本とミクロ文庫4冊をお譲りいただきました。どうも有難うございます。
気軽に持ち運べる文庫本よりも小さく、どこにでも持って行くことができて実用性が高い豆本。物語から辞書、絵本など幅広い読み物が発行されている中で、今回は『藪の中』『杜子春』(芥川龍之介)、『悲しき玩具』(石川啄木)、『絵入イソップ寓話集』(門鯰二)といった名作豆本を買取しました。
今回お譲りいただい「ミクロ文庫」は今野書房が版元。同出版社発行の「コンノ豆本」は聞いたことがあるという方もいるかもしれませんね。
ミクロ文庫の特徴は貼り表紙、和紙の見返し、和紙貼り函。スピン(花布)がついているモノもあったりと、本格的な製本となっています。
大きさはものによりますが20×15ミリほど。
拡大鏡無しでは読めませんでした。昔はコレくらいの大きさも読めたのにな~。スタッフの間で目をシバシバさせながら読めるか試してみた所、若者勢も含めて全滅。年齢は関係ないようで安心しました。
取り出しやすいように紐に引っ掛けて収納します。なんと画期的ではありませんか。この紐を忘れてしまってしまうと取り出しにくく、本や函を傷めてしまうので注意が必要です。
帙もまた可愛らしく、そして丁寧なつくり。
一般的に広く流通している帙や函、本のサイズってなんとなく「これくらい」と感覚で覚えていると思います。何度豆本を見てもその感覚を打ち破る小ささが衝撃的で、それだけで惹かれてしまいますね。
あと、なぜかわかりませんがちょっと触りたくなってしまいます。親指と人差指でつまみ上げて、背から小口から一通り眺めたくなります。感想はどれも「小さいな~」なんですけどね。
そして今回のミクロ文庫は豆本の中でも小さい方なのに、その綿密な作り込みに感動を覚えます。
印刷一つとってもこれだけの小さな文字を印刷するには凸版の精度の高さもそうですし、インクの硬さ、紙への馴染みやすさと・・・相当な試行錯誤があってのことと推測されます。豆本に限定発行が多いのもそういった理由が要因の一つとなっています。
豆本あるあるですが、糸の始末や多少の製本ズレなんて気にならないどころか、ご愛嬌です。見つけると逆に嬉しくなってしまうのはわたしだけでしょうか。
豆本は場所を取りませんので整理したいという話もあまりお聞きしませんが、もし整理をご検討されている方がいらっしゃいましたら、古書店三月兎之杜ではマイクロブック・豆本を積極的に買取させて頂いております。
詳しくは古書店三月兎之杜の豆本買取のWEBサイトを是非ご覧ください。
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