『オステオパシー総覧』(日本語版総監修者:高木邦彦/訳:森田博也/発行:エンタプライズ) 上・下巻揃 2冊セットでお譲りいただきました。どうも有難う御座いました。
「オステオパシー」とはなんたるか、根幹の哲学と施術を行うにあたって必要な知識、施術テクニックなどが紹介されています。
そもそもオステオパシーとは何かというと、血液の流れが体を作るという考えのもと、骨格や関節などのズレを調整して神経の圧迫を取り除く施術を行います。
いわゆる整骨(柔道整復ではない広義の)と同義で扱われていた時期もありますが、確かにズレを調節するという意味ではおなじかもしれませんが、根幹の哲学部分が異なるので厳密にいうと別物です。
例えば、「背骨が曲がっている」ということに対して
整骨 | 「内蔵を圧迫して呼吸が浅くなる、腰痛の原因となる」からまっすぐにする |
オステオパシー | 「滞留した血液が腐敗し、毒素となり、病の原因となる。天然の薬である血液の流れが良くなれば自然治癒力が高まる」からまっすぐにする |
といったように、「まっすぐにする」という目的が同じでも、それに対する理由が異なるので細かなテクニックも異なってくるわけです。
患者側の立場としても、呼吸が苦しくて猫背を直したいのか血流が悪くて猫背を直したいのかでも罹る治療院も異なってくるので簡単にでも覚えておくと良いかもしれませんね。
施術の根幹にあるのが血流なので循環器や神経などの解剖学に精通している必要があります。本書ではもちろんそれらについても詳しく解説されています。
ちなみに創始国であるアメリカでは大学院レベルのオステオパシー医学校があり、医師免許が認められています。アメリカ軍医の中にもオステオパシーの手技療法を行う医師もいるほどですが、一般人にはあまり知られていないそうです。
日本でも、オステオパシーを実際受けられるのは全国40箇所程度とかなり少なめ。身近な療法とは言えませんが気になる方はぜひ本書を読んでいただくか、施術を受けに行ってみてください。
古書店三月兎之杜ではオステオパシー、カイロプラティック関連の本を買取しております。
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