『週刊 和時計をつくる』の全60巻揃をお売り頂きました。どうも有難うございました。
【追記:全60巻揃の買取価格例:25,000円。最新の買取価格は『買取価格表』をご覧下さい】
江戸時代の和時計を組み立てるシリーズになります。ちなみに、時計というものの登場は日時計が一番最初であろうといわれています。太陽の出ている間の昼間や天気のいい日はおおよその時間の目安はつかめますが、夜や太陽が出ていない時は役に立ちません。そこで、底に小さな穴のあいた器に水を入れておき水面が下がっていくのを目印にした水時計や、線香やろうそくが燃えていく長さを時間の目安にしていました。
このような自然の現象に頼った計測方法ではなく現代の時計のような機械式のものが登場するのは13世紀ころのヨーロッパだと言われています。その機械式の時計が日本に入ってきたのは16世紀~17世紀ころでした。
西洋では現在一般に広く使われている太陽暦(グレゴリオ暦)を使用しているため、一日を24時間きっちり均等に割って表示するものでした。それに対し当時の日本は月の満ち欠けに基づく太陰暦と太陽の動きの両方の要素を取り入れた太陰太陽暦を取り入れていたので、西洋から入ってきた時計そのものだと実際の時とはあわずに使えませんでした。そこで、江戸の職人が手を加え、実際の生活に基づいたものを作ったのが和時計と言われるものです。このデアゴスティーニ『週刊 和時計をつくる』はその和時計のパーツを一つずつ組み立てていくというものです。
ここで一番興味をひく点があります。
江戸時代は1日を日の出と日の入りで2つに分け、その2つを6つに分けて時刻を表していました。日の出と日の入りは厳密にいうと毎日ちょっとずつ変わっていくので、日の出と日の入りの時に昼時間と夜時間を切り替える必要があります。初期の和時計はこの切り替えを手動で行っていましたが、改良されて一日のうちの日の出と日の入りの時の切り替えが自動でできるようになっていきます。この製品はその改良されたあとのものですので、その仕組みをじっくりと観察する事ができます。
その他、時間毎に鳴る鐘、十二支と十干を組み合わせた暦の表示などの機能もあります。
付属の小冊子には、様々な種類の和時計の紹介や暦の歴史、世界の時計の紹介、江戸時代に発明された装置や機械の紹介など興味惹かれる読み物が掲載されています。そして詳細な組立ガイドが掲載され、組立に必要な道具も付属しますので、すぐに組立始める事ができます。
手軽に和時計を楽しむには、この『週刊 和時計をつくる』を制作するという方法くらいしかないと思いますので、人気のあるシリーズです。お譲り頂きまして有難うございました。
古書店三月兎之杜では、デアゴスティーニなどの分冊百科の高価買い取りをしています。全巻揃いはもちろん、途中まで組立の場合も遠慮なくご相談下さい。
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