医道の日本社より出版「腹證奇覧 全」(著者:稲葉克文礼 /和久田寅叔虎)を宅配買取にてお譲りいただきました。
どうも有難うございました。
こちらは原版の第4版ですが2002年(平成14年)に復刻版が発行されています。
元本は和本12冊で200年以上も前に書かれたもの。それを1冊にまとめたのがこちらの「腹證奇覧 全」(ふくしょうきらん)。200年以上経った現代でも腹診の代表的文献です。
実際に、いつか読んだ論文の中にこのタイトルを見たことあった気がしたので、うっすらとした記憶を辿ってみたところ、10年以上前の東洋医学論文で参考文献として引用されていました。まさかこれだけの時間を経てお目にかかれるとは。
そもそも腹證とはなにかというと、東洋医学である漢方医学の診療方法の一つ。
1.望診(見る):症状をみる
2.聞診(聞く):声や呼吸音を聞く
3.問診(問う):訴えを聞く
4.切診(触る):触診
切診では、脈診と腹診を行います。腹診によって得られる情報のことを腹證と言います。
胃腸科や鍼灸や指圧に罹ったことがあれば実際に受けた方もいらっしゃるかと思いますが、腹部を押されて秘孔を突かれたかの様な痛みが走る部分があります。お医者さん、的確に突いてくるんですよね。
腹診については、太田晋斎の『按腹図解』を思い出しますし、他の例としましては、経絡指圧の創始者、医王会の増永静人先生も重んじておりました。最近では井本整体の井本邦昭先生も腹部を中心にした指導を行っております。
腹證奇覧では、症状と腹診の手法が挿絵と一緒に解説されています。
医学書を読まずに医者を志した稲葉克文礼と術を授けられた和久田叔虎。
そんな著者達の想いと知識が詰まった歴史的文献をお譲りいただきありがとうございました。
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