『飛鴻堂印譜』全20冊揃いを買い取らせていただきました。有難うございました。
こちらは1700年代に活躍した汪 啓淑(おう けいしゅく)氏が収集した古印や名印が押印されている、いわゆる”印譜”になります。
どんな文字なのか印だけでは判別出来ない作品が多々ありますが、文章が記されていますので「なるほど、こういう文字なのか」という感じで理解しやすくなっております。
こういった書が、現在の篆刻美術に刺激を与えているんですよね。もし篆刻に興味がある方には、ぜひ一度手にとって見ていただきたいほどです。
ちなみに編集者の汪啓淑氏は、中国清朝中期の古印や名印のコレクターであり、作家でもありました。今回お譲りいただきました飛鴻堂印譜は全40巻から構成されている印譜なのですが、彼の残した印譜は様々なシリーズを合計しますと150巻以上にも上ります。判子を集めるだけでも一苦労だったと思うのですが、それらをどれも後世に残る資料として残しているとは・・・彼の印に対する並々ならぬ熱意を感じさせます。
大変貴重な本をお譲りいただきまして、どうも有難うございました。
なお今回お譲りいただいた古書は経年劣化と思しき状態も少々見受けられたのですが、買い取らせていただきました。状態が悪いからと気兼ねすることなく、まずはご相談くださればと思います。
加えて、アイテムによって保証方法が違ってくるのですが事前のお見積もり金額保証も行っております。併せてご覧くだされば幸いです。
古書店三月兎之杜では今回の『飛鴻堂印譜』のように書道、篆刻/印譜に関する専門書の買取も積極的に行っております。
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