『手塚治虫漫画全集』（講談社／全400冊揃）を持込買取でお譲り頂きました。どうも有難うございました。
1977年に、手塚治虫の全集を出そうという企画が講談社で持ち上がりましたが、社内での反応はいま一つだったようです。 これ以前に既に3社で手塚治虫の全集は刊行されていたのですが、どの会社も完結には至りませんでした。途中で打ち切り、という理由もあったようです。
この講談社版「手塚治虫漫画全集」全400巻は、最期まで完結した初めての全集という事になります。

まだ手塚治虫が在命中の1977年に第１回の配本が始まりました。
内容は『ジャングル大帝』、『リボンの騎士』、『三つ目がとおる』、『きりひと讃歌』、『ぼくの孫悟空』、以上は第1巻目、他に『新選組』、『罪と罰』、『地球の悪魔』を加えた合計8冊となりました。
刊行は毎月4冊。1984年に300巻を刊行し、ひとまず終了となりました。更に1989年に手塚治虫が亡くなった後、残りの100冊の刊行が始まり、1997年に400巻で全巻揃う事になります。足掛け20年にも及ぶ大仕事でした。

本のサイズはB6判であり、紙の本の漫画では一番しっくりくるサイズです。過去の作品をそのまま収録する場合もあったようですが、手塚治虫の意向で書き直しや修正をした内容も沢山含まれます。完璧主義者の手塚らしいエピソードですね。よって、この全集でしか読めないバージョンも存在するわけです。

その後、DVD-ROM版や『手塚治虫文庫全集』として文庫版の発行もされていますし、今では電子書籍という形でも読めますが、ずらりとならんだ400冊のボリュームは圧倒するものがありますね。

古書三月兎之杜では、このような懐かしの漫画系全集の買取も行っております。
置く場所がない。といった場合や引っ越しするので……といった時、是非当店をご利用ください。

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