『東洋陶磁大観』を買取入荷致しました|古書店三月兎之杜

東洋陶磁大観

東洋陶磁大観』(全12巻揃/2000部限定/講談社)をお譲り頂きましたので紹介致します。
(ご成約済です。有難うございます。)

 世界の名だたる美術館や博物館に所蔵されている世界でも高く評価されているアジアの陶磁を収めた一冊です。あのロゼッタストーンで有名な「大英帝国博物館」や現在日本の名古屋の姉妹館で最後の特別展を行っている「ボストン美術館」、勿論日本の「国立博物館」の巻もございます。日本であれば有名なところであれば、東京上野にある「国立博物館」や大阪の「東洋陶磁美術館」で鑑賞できるでしょうが、如何せん時間がなかったりと中々足を運べない人も多いのではないでしょうか、そんな時にこの本を開けばゆったりお家で素敵な焼き物を眺めることができます。

 美術品としても有名な陶磁器ですが私たちの生活でも未だにご飯茶碗に使われたり生活に密接に関わってきているものですよね。その「陶磁器」という言葉、英語で中国を意味する「China」はもともと「陶磁器」を意味する言葉だったのです。そこからも分かりますが世界から見ればアジアといえば陶磁器というくらいに有名な物だったのですね。
 陶磁は「陶器」、「磁器」、「せっ器」、「土器」の四種類に大別することができるそうです(ただし、国によって微妙に区別が異なるようです)。四者四様、温度から土の素材まで様々な差異があの様々な文様や色を出します。その分量や温度の緻密な調節は、高度な科学技術と遜色無いといっても過言ではないでしょう。『帰宅部活動記録』はじめ創作作品にて、よく途方もなく高価な品物としてネタにされる、世界に三つしか現在存在していない「曜変天目茶碗」は陶器にカテゴライズされます。歴史の教科書でお馴染み須恵器もこの陶器に日本では含めることもあるようです。

 

東洋陶磁大観はじめに

 各巻の冒頭にはその美術館の館長からの言葉が載せられています。写真はペルセポリスからの発掘品等を展示しているテヘランにあるイラン国立考古研究所所長さんからのお言葉ですね。全編大きく鮮やかに写真が掲載されていますがそちらは講談社さんの優秀なスタッフのお仕事らしく、とても真摯な感謝の言葉を述べられています。こういったとても壊れやすいものを幾つも扱わなければならないのは、とても精神をすり減らす繊細な作業の連続だったと思われますしその苦労が窺えますね。

東洋陶磁大観ページ

 見開きページで右に大きく美術品の写真が載っています。かなり大きいサイズなので美術品の傷なんかもくっきり映っていますね。左に大きさや名前、出土場所、年代といったデータが記されています。ページに余計なものが一切ないので視界に入るのは美術品の写真とデータのみ、読んでいると、小さな美術館の中、展示品を見回っている感覚に陥ります。

 家で美術館を巡っている気分になれる『東洋陶磁大観』のご紹介でした。


 

古書店三月兎之杜では今回のような美術、芸術、文化といった書籍も買い取らせていただいています。
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