
1990年、衝撃的なデビューを果たしたホンダによる国産スーパーカー『NSX(初代)』。
市販量産車では世界初となるオールアルミ・モノコックボディを採用。レーシングカーを思わせるミッドシップレイアウトなど、従来の国産車とは全く異なるコンセプトでした。
1992年、発売から2年を経たNSXは「タイプR」を追加します。
エンジン内部など各部を調整、一部素材変更による低重心化、サスペンションもサーキット向けのセッティングとした一方で、遮音材や快適装備は削減。徹底して走りにこだわりながらも、トータルで120kgもの軽量化を実現します。
NSX-R以降、ホンダ車における「タイプR」は、レースベースとなるポテンシャルを持ったグレードとして定着していきました。
デアゴスティーニでは、この『NSX-R』ことタイプRを分冊百科化。
2023年11月より創刊されて現在も展開中です。毎号付属するパーツを集めるビルドタイプで、全110号を集めると1/8スケール全長約55.4cm、ギミック満載のNSX-Rが完成します。
ボディやボンネットなど各部の可動はもちろん、付属リモコンによってリトラクタブルライトの展開や発光、各種灯火類の発光、エンジン音が再現されます。
マガジンは当時の開発担当者などへのインタビューを収録し、シャシー、エンジン、デザインなどの開発過程を紹介。
そのほか国内外のレースでの戦歴やNSXにまつわる各種エピソードを紹介しています。
エピソードの中にはNSXから始まった「タイプR」の系譜の記事も。現代の「タイプR」乗りには見逃せないかもしれませんね。
古書店三月兎之杜では『週刊 Honda NSX-R』の買取をお待ちしております。
記事執筆時(2025年3月)はまだ69号と折り返し地点を少し過ぎたあたりですので、もちろん全巻揃いでなくとも欠号ありでも大歓迎です。
実はこうした分冊百科は中盤以降は公式サイトのバックナンバーが充実しており、書店で見かける序盤の号の方が後からだと手に入りにくくなるんです。